- GA4のエンゲージメントとは?
- エンゲージメントは何を見ればいいの?
- エンゲージメント率や時間の目安は?
GA4でページを分析するには、エンゲージメントという指標を正しく理解することが重要です。
特に、記事ごとのエンゲージメントを比較することで、記事の評価や課題の発見ができます。
課題を見つけることで、改善策を検討することができます。
・エンゲージメントの確認方法
・エンゲージメントの目安
・記事のエンゲージメントを高める方法
目次
エンゲージメントとは
GA4におけるエンゲージメントとは、ユーザーがサイト上で行う価値ある行動のことです。
一般的に『エンゲージメント』は『婚約』や『誓約』などを意味しますが、GA4では『つながり』や『関係性』を指します。
エンゲージメントは、ブログサイトと読者との関係性を表す指標です。
エンゲージメントを確認すると、読者がサイトでどのように行動しているかをより深く理解できます。
GA4で見るべき指標一覧はこちらの記事で解説しています。
GA4で見るべき指標一覧・ディメンションとの違いは?
エンゲージメントの定義
GA4のエンゲージメントの定義は、ユーザーが以下のいずれかの行動をとった時です。
・キーイベントの発生する
・ページビューが2以上発生する
GA4では、これらのいずれかの行動が行われた場合を、エンゲージメントと定義しています。
エンゲージメント率の定義と計算方法
エンゲージメント率とは、すべてのセッションの内、エンゲージのあったセッション数の割合です。
エンゲージメント率=エンゲージのあったセッション ÷ すべてのセッション数
ブログ記事の改善に役立つエンゲージメントとは
ブログサイトを運営するなら、特に以下の2つの指標を確認するのがおすすめです。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、「エンゲージメントのあったセッション数」を「すべてのセッション数」で割った数値です。
一般的に、エンゲージメント率が高いページが良いページです。
ページごとのエンゲージメント率を比較し、エンゲージメント率が低いページを改善するのがおすすめです。
ページが短すぎたり、クリックできるリンクが少ない場合、エンゲージメント率は低くなりやすいです。
具体的には、エンゲージメント率が高いページと低いページを比較して、なぜエンゲージメント率が低いのかを考えることをおすすめします。
平均エンゲージメント時間
平均エンゲージメント時間とは、ユーザーがブログサイトを訪問してページを”実際に画面を見ていた時間”のことです。
”実際に画面を見ていた時間”なので別のタブでページを開いていたり、バックグラウンドで表示されている間は、エンゲージメント時間としてカウントされません。
読者がサイトを訪問して離脱するまでの『総エンゲージメント時間』を『ユーザー数』で割ることで、平均エンゲージメント時間を算出できます。
GA4のレポートでエンゲージメントを確認する方法
GA4のエンゲージメントに関するデータは、レポートの「ライフサイクル」→「エンゲージメント」の中にある各種ページで確認できます。

記事ごとの平均エンゲージメント時間を確認する方法
GA4で記事ごとの平均エンゲージメント時間を確認する方法を紹介します。
レポートの中から「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。
標準ではページのタイトルごとになっていないません。
「ページパスとスクリーンクラス」というプルダウンの中から「ページタイトルとスクリーン名」を選択するとページのタイトルが表示されます。
ページごとの「平均エンゲージメント時間」を確認できます。
エンゲージメントを確認する方法
レポートをカスタマイズして他の指標も並べられます。
画面右上の鉛筆マークをクリックします。
レポートに表示するデータをカスタマズする画面が開くので、指標の欄を開きます。

表示させたい指標と順番を指定できます。

エンゲージメントに関する指標は
・平均エンゲージメント時間
・エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり)
・エンゲージメント率
・セッションあたりの平均エンゲージメント時間
エンゲージメントを増やす方法
サイトのエンゲージメント率やエンゲージメント時間を増やすには以下の4つの方法がおすすめです。
- リード文を改善する
- 関連記事へのリンクを設置する
- 読みやすい記事にする
- ページの表示速度を速くする
リード文を改善する
ページの冒頭にあるリード文の改善をすると、エンゲージメントを増やせます。
ページを開いて最初に読むのがリード文(誘導文)が魅力的だとエンゲージメントされやすいからです。
リード文の中で、読者の共感を得たり、記事の内容と結論、その記事を読むメリットなどを書くのがおすすめです。
関連記事へのリンクを設置する
関連する記事への内部リンクを配置することによって、エンゲージメント率が高くなります。
文字数が少ない記事でも、他の記事に遷移してもらうことでエンゲージメントが達成されるためです。
なるべく記事の内容に関連のある内部リンクを設置しましょう。
読みやすい記事にする
記事をしっかり読んでもらえると、エンゲージメント率やエンゲージメント時間が増えます。
文字だけでなく、画像や装飾をして読みやすくする工夫をしましょう。
ブログ記事を読みやすくするコツはこちらの記事で解説しています。
読まれるブログ記事の書き方と記事を読みやすくするコツ
ページの表示速度を速くする
ページの表示速度を速くするとエンゲージメント率が高まります。
なぜなら、ページの表示速度が遅いと、ファーストビューが表示される前にユーザーが直帰してしまう可能性があるからです。
ページの表示速度は読者にとって速い方が良いので、表示速度が速くなるように工夫しましょう。
WordPressの表示速度を改善する方法はこちらの記事で解説しています。
WordPressブログの表示速度を高速化する簡単な方法
エンゲージメントに関するよくある質問
個人差や文章の内容の難易度によって違いはありますが、
一般的に人が字を読む速度は、1分あたり約300~500文字程度と言われています。
例えば約1,000文字ある記事の場合は、平均エンゲージメント時間は2分くらいが目安になります。
文字だけでなく、グラフなどの画像やイラストを効果的に配置するのおすすめです。
エンゲージメント率と直帰率は反対の指標です。
例えば、直帰率が100%ならエンゲージメント率は0%になります。
滞在時間と平均エンゲージメント時間の大きな違いは、「非アクティブな時間」を含めるかどうかです。
滞在時間:
ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでのすべての時間を含みます。
ユーザーが別のタブを開いたり、画面を放置したりしている時間も含まれるため、実際の使用時間を正確に反映していない可能性があります。
平均エンゲージメント時間:
ユーザーが実際にサイトやアプリを使用している時間のみ計測されます。
そのため、より正確にユーザーのエンゲージメントを把握できます。
それぞれのSNSごとにエンゲージメントの定義が異なるので、GA4のエンゲージメントとは比較できません。
まとめ
記事ごとのエンゲージメント率を比較して、なぜそのような違いが発生しているのかを比較してみましょう。
リライトする記事の優先順位を決めやすくなります。
GA4を使ってブログ記事を改善する方法はこちらの記事にまとめています。
GA4を使ってブログを改善する方法と使い方
GA4で外部リンクのクリック数を確認する方法はこちらをご覧ください。
GA4で外部リンクのクリック数を計測する方法・キーイベントの設定方法
GA4の見るべき指標はこちらの記事で解説しています。
GA4で見るべき指標一覧・ディメンションとの違いは?
特定のページをキーイベントに設定をする方法はこちらの記事で紹介しています。
GA4でサンクスページ到達をキーイベントに設定する方法【一番簡単】