ブログに書いた記事を多くの読者に読んでもらうには検索エンジン最適化(SEO)が必要です。
SEOはGoogleのための対策ではなく、読者のためになります。
ページの情報を正しく整理することで、検索で見つけてもらいやすくなります。
SEOができていないと書いたページがGoogleに正しく評価されず、アクセス数がなかなか増えません。
・Googleが検索結果を表示する仕組み
・上位表示させるコツ
この記事を全て読むとSEOに対する考え方を理解できるように解説しています。
検索エンジン最適化とは
検索エンジン最適化とは、Google検索をしたユーザーにあなたのページを見つけてもらえるように”ページを最適化すること”ことです。
Search Engine Optimizationの頭文字をとってSEOと呼ばれます。
Googleの検索エンジンに対して対策するのではなく、Googleが示す方針に従って”最適化する“ことです。
※SEO対策という言葉は、最適化対策という意味になってしまうので間違った使い方です。
では、なぜ検索エンジン最適化をすべきなのでしょうか。
最適化をすべき3つの理由
- 検索エンジン経由で集客できる
- 無料でアクセス数を増やせる
- 読者にとっても良いページになる
検索エンジン経由で集客できる
一般的なホームページへのアクセス経路は、ほとんどが検索エンジン経由だからです。
ホームページや無料ブログなどが誰でも作れるようになった現代では、ページの数も無数に発信されています。
作っただけでは検索結果の上位に表示されることが難しいのが現状です。
しっかりと検索エンジンにとって最適化されたサイトであれば、様々なキーワードで検索結果での上位表示をすることができ、アクセスが増えていきます。
最適化の知識がないと、Googleによる評価が低いページを作ることになってしまったり、検索結果になかなか表示されないこともあります。
無料でアクセス数を増やせる
検索エンジン最適化ができると費用をかけずに安定したアクセス数を確保できます。
広告やメルマガ等で十分な集客ができているというのであれば必要ないと思うかもしれませんが、SEOは費用をかけずに行えることも多くあり、基本的な考え方を身に付けておくことで継続して成果を発揮し続けることができるのができます。
以下の円グラフはあるサイトの集客経路を表しています。

広告ではない通常の検索結果に表示されるものを自然検索(Organic Search)と呼びます。
このサイトでは有料の広告を出しているものの広告に依存することなく、検索エンジン最適化によって大半のアクセスを自然検索で獲得しています。
一方、下のサイトでは大半を検索広告(Paid Search)で集めているので広告に依存している状態だと言えます。

このようにサイトによってその比率は異なりますが、なるべく費用をかけずに集客できる方が望ましいので、広告だけに頼らないようにするためにも最適化することをおすすめします。
読者にとっても良いページになるから
検索エンジンに最適化されたページは、訪問するユーザーにとっても良いページとなります。
Googleは質の高いコンテンツでユーザーの利便性が高いページを高く評価します。
Googleからの評価が高いとうことは、すなわちページに訪れるユーザーにも評価されやすいページ作りができていると考えられます。
ただし、Googleのために良いページを作るのではなくあくまでもユーザーのためのコンテンツ作りを意識してください。
最適化しないとどうなるか
反対に検索エンジン最適化ができていないとどうなるでしょうか。
検索のニーズと全然マッチしていなかったり、マッチしていてもページがスマホ対応していなかったりすると、検索の上位表示はできずせっかく作ったページもほとんどアクセスされない状態になります。
また、セキュリティー対策ができずに放置してしまうと、外部から攻撃されたりして最悪の場合は、検索結果から削除されるということもあります。そうなるとこの世に存在しないに等しいですね。
検索エンジンの基本を理解する
Googleは検索エンジンの世界シェアの約9割を占めています。
検索エンジン最適化=Google最適化とも言えます。
Googleが目指していること
世界で一番Googleが使われるようになったのは一言で言えば「使いやすいから」です。
ユーザーが求めてることを正確にできるだけ早く表示させるよう、ユーザーの利便性を第一に考えてサービスを提供しています。
Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにすることですが、「検索に対するGoogleの方針」というのも発表していますので、その中からいくつかを簡単に紹介します。
参考 検索に対する Google のアプローチGoogle Search関連性と信頼性が最も高い情報を提供すること
Googleで検索する人は、何かしらの情報を求めて検索をしています。
その検索結果に表示されるサイトは、探しているものと関連性が高く、かつ信頼性が高いものが表示されている方がユーザーにとって良いことです。
Googleではこのような関連性や信頼性が高い情報を検索結果に表示させることができているかを、世界中にいる検索品質評価者によってコンテンツの専門性や権威性、信頼性などに基づいた検索結果になっているかを評価してもらっています。
定期的に外部の検索品質評価者がガイドラインに基づいて評価(フィードバック)が行われ、検索結果の改善に活かされています。
2019年だけでも46万件以上のテストを実施し、3,600件以上の改善を行ったと発表されています。
参考
General Guidelines(PDF)Google(英語のみ)
情報を最もわかりやすい形式で提供する
ユーザーにとって情報をわかりやすく伝えることも重視しています。
ユーザーにとってわかりやすい表示形式ができているかについても、様々な表示のテストを行っています。
プライバシーを保護する
検索する度にユーザーが何を求めているのか、そしてどのページに辿りつたのか等、Googleは把握しています。
コンテンツを生み出す人々の成功を後押しする
ウェブ上で有益なコンテンツがたくさん生み出されるよう、Googleでは支援を行っています。
質の高い記事を書く方法はこちらの記事で解説しています。
質の高い記事とは?Googleが質の高い記事と判断するもの
Google検索の仕組み
皆さんが普段使うGoogle検索は、検索ボタンをクリックしてから1秒も待たずに一瞬で検索結果が表示されます。
これは検索が実行される度に世界中の無数のサイトの中を探し回ってから、結果を表示させている訳ではありません。
Googleがあらかじめ世の中のサイトを自動で巡回し、日々コツコツとページのデータを収集しているからです。
検索するユーザーにとって最適な情報を提供するために、検索ワードが入力される前からGoogleがさまざまな準備を行っているのです。
検索の仕組みは、
ページを発見(クローリング)し、ページを評価付け(インデックス)し、検索されたタイミングで結果を表示するという仕組みです。
- クロール
- インデックス
- ランキング
クロール
ユーザーが検索する前からGoogleのサーバーにページの情報を保存するために、Googlebotと呼ばれる自動化されたプログラムを使いウェブ上のデータを収集しています。
このことをクロールと言います。
日本語で「這う」という意味です。
このプログラムのことをクローラー(crawler)と呼びます。
過去にクロールされたページや、ホームページ制作者から送信されたサイトマップのデータを基にクローラーがページにアクセスし、サイトの変更点を見つけ出して確認します。
ページのコンテンツを見た上で、そこにあるリンクをたどって次から次へとデータを収集し、世界中にあるGoogleのサーバーに蓄積していきます。
つまり、どんなに素晴らしページがあってもクローラーが訪れていないページは、Googleのサーバーに保存されないので検索結果には絶対に表示されません。
クロールをすべきサイトやページ数、頻度は全て自動化されています。
毎日更新されるようなサイトには毎日クローラーが訪れ、数カ月に一度しか更新されないサイトには数カ月おきに訪問したり、無駄がないようにプログラムされています。
このクローラーが自分のページに来てくれるのを待つだけでなく、こちらからリクエストを出して呼ぶこともできます。
逆に、Googleに収集されたくないページは拒否することもできます。
インデックス登録
クローラーがデータを収集すると、普段私たちが使うブラウザーと同じようにGoogleのシステム上でコンテンツを表示し、情報が整理され記録されていきます。
単にページ上でどんなキーワードが使われているかだけでなく、ページのコンテンツを分析し、ページに埋め込まれている画像や動画ファイルの一覧を作成して、ページの内容を把握します。
このことを「インデックス」と呼びます。
検索結果の表示(ランキング)
ユーザーが検索する度に、Googleはさまざまな要因に基づいて登録されているインデックスの中から最も関連性の高いページを瞬時に探し出します。
最も関連性の高いページを表示させるために、検索に使われたキーワードだけでなく検索したユーザーの所在地や言語、デバイスなどを考慮して検索結果が表示されています。
費用を支払ってもGoogleはページの検索順位を上げることはなく、検索ランキングは全てプログラムによって自動化されています。
Google広告を出しているからといって、検索結果の順位が上がることはありません。
もし影響を与えることができたら、純粋な検索結果ではなくなってしまいますね。
最適化のためにやるべき作業
ここまで全て読んで頂ければだいたいのことは理解して頂けたと思います。
では具体的はどんなことからやるべきかについても触れておきます。
Googleにサイトが登録されているかどうかの確認する
自分が作成したページがGoogleにインデックスされているかどうかを調べるには、自分のサイトのURLの前に「site:」を付けてを検索してみましょう。
クローラビリティを改善する
まずはきちんとクロールができるようにリンクを構築しましょう。

まとめ
検索順位を上げるためや、アクセス数を増やすためではなく、あなたは誰の何のために記事を書き、どのように評価されたいのかを意識しましょう。
あなたの記事はユーザーにどんな価値を提供できるのか、考えてみましょう。
ブログのアクセス数を増やす方法はこちらの記事にまとめています。
ブログのアクセス数を増やす12の方法と仕組み・増えない場合の対策