Googleアナリティクスの共有設定・ユーザーを追加する方法

注意
この記事で紹介している内容は従来のユニバーサルアナリティクスです。
最新のGA4の共有設定はこちらの記事をご覧ください。
【GA4】探索やレポートを共有する方法・ユーザーの追加方法

Googleアナリティクスには、レポート画面を他のユーザーと共有する機能があります。

アナリティクスのレポートの見方が良くわからないという方は、アナリティクスのデータを分析できる知人や業者の方に共有することで、自身のアカウント情報を伝えることなくデータのみを共有することができます。

アナリティクスの見方がよくわかりません。
データの見方をわかる人に共有設定をして見てもらうことができます。

この記事を読むとわかること
アナリティクスの共有設定とは
共有設定をする方法
共有する場合の2つの注意点

この記事では、そんなGoogleアナリティクスの共有設定の方法を解説します。
共有するにはどのレベルのデータをどのような権限で共有するのかを設定できます。

Googleアナリティクスの共有設定とは

Googleアナリティクスには閲覧や編集ができるユーザーを追加する機能があります。
どの範囲のデータをどんな権限で共有するかを選ぶことができます。

共有設定をするには、管理者の権限が必要です。
管理者だけが、他のユーザーを追加することができます。

もし、わからない、できない場合はあなたが管理者ではないので、管理者に共有設定を依頼するか、あなたのアカウントを管理者に設定してもらいましょう。

アナリティクスを共有するメリット

Googleアナリティクスのデータを他のユーザーと共有するために、Googleアカウントのログイン情報を共有する必要はありません。

メールアドレスだけで共有設定できます。

パスワードを教えてなくていいなら安心ですね。
アナリティクスのデータを正しく読み取れる方にデータを共有することで、サイトの改善や集客に活用できるデータを得ることができます。

アナリティクスの見方がわかる方に見てもらいましょう。

共有するデータの範囲

Googleアナリティクスの構成は
「アカウント」「プロパティ」「ビュー」の3つの階層に分かれています。

アカウントは企業単位、プロパティはサイト単位、ビューは見方の単位、といったように使い分けることができ、それぞれの単位で共有設定ができます。

「アカウント」が一番上位の単位なのでアカウントレベルで共有設定を行うと、それ以下の「プロパティ」と「ビュー」にも自動的に権限が付与されます。

もし限られたデータのみを相手に共有したい場合は、「プロパティ」や「ビュー」単位で共有設定をすることでデータを共有する範囲をコントロールすることができます

「ビュー」を共有した場合、上位の「プロパティ」や「アカウント」に含まれる他のサイトのデータは共有されません。

追加するユーザーの権限

まず、どのレベルで共有を行うのか、Googleアナリティクスのユーザーには5段階の権限があります。

ビューのアクセス管理を開くと以下のような画面になります。
それぞれの権限でできることは以下の通りです。

管理者
ビューの全ての設定を変更する権限があります。
ユーザーを追加、削除する権限も含まれるので十分に理解している方だけにしましょう。
通常の分析や設定の変更を依頼する場合は、「編集者」で十分です。

編集者
ビューのすべてのデータや設定を変更することができる権限です。
レポートを表示させたり基本的な操作はできますが、ユーザーの追加や変更、削除はできません。
以下の「アナリスト」の権限も「編集者」に含まれています。
アナリスト
レポートの作成や編集をすることができる権限です。
以下の「閲覧者」の権限も「アナリスト」に含まれています。
閲覧者
レポートの表示のみができる権限です。
レポート内の操作(フィルタを適用したり、セグメントを作成したり)もできますが、共同で編集はできません。
ビューの設定を確認することはできますが、編集はできません。
社外の人にレポート内容を共有する際に、どの権限にすれば良いのか迷ったら「閲覧者」にしておきましょう。

なし
役割がないのでレポートを表示することもできません。

共有設定の方法

では実際に共有するユーザーを追加する方法について解説します。

まず、Googleアナリティクスにログインします。

Googleアナリティクスへ


ログイン後、画面左下に表示される歯車マークが付いている「管理」をクリックします。

すると下記のような画面が表示され、上記で解説した「アカウント」「ビュー」「プロパティ」のレベルごとにユーザーを追加することができます。

それぞれ赤枠部分をクリックすると、下記のような一覧が表示されます。
右上の水色の+マークをクリックして、「ユーザーを追加」を選択します。

追加したいユーザーのメールアドレスを入力し、どの権限を付与するかについてチェックボックスで選択し、右上にある「追加」ボタンをクリックします。

これで追加されたユーザーがログインをすれば、あなたのGoogleアナリティクスのデータを閲覧または編集することが可能になります。

「新規ユーザーにメールで通知する」にチェックを入れると、ユーザーの追加と同時に相手に通知を送れます。

共有する場合の注意点

  • 下の階層も共有される
  • 下の階層の権限が優先される
  • 必要なくなったら削除する

下の階層も共有される

共有設定をすると、それより下位にある階層の権限も自動で付与されます。

例えば、「アカウント」にユーザーを追加すると、追加されたユーザーはそのアカウント内にある全ての「プロパティ」や「ビュー」にも自動で権限が追加されます。

「アカウント」レベルで「編集者」を選択するとすべての「プロパティ」と「ビュー」でも「編集者」の権限が付与されます。

権限を適切に設定しておかないと、情報漏洩につながるリスクもあるので共有の範囲や権限設定に注意をしましょう。

下の階層の権限が優先される

上位の設定が下位にも引き継がれるので、一部だけは権限を変更したい場合は、個別に設定する必要があります。

「プロパティ」では「閲覧者」でもその中の「ビュー」では権限の高い「編集者」に設定することができます。

必要なくなったら削除する

データを見てもらいたい時に共有設定をし、必要がなくなったら共有を解除しましょう。

共有設定をしたままだと、データにアクセスし続けることができるので、不要な共有は設定は削除しましょう。

それ以外のGoogleアナリティクスの設定方法と使い方についてはこちらをご覧ください。
【初心者向け】Googleアナリティクスの設定方法とブログでの使い方 Googleアナリティクスの初期設定についてはこちらの記事にまとめています。
【初心者向け】Googleアナリティクスの初期設定と設定方法