最新のGoogleアナリティクス4(GA4)の使い方はこちらの記事をご覧ください。

Googleアナリティクスを使うと、ブログにどのくらいのアクセスがあるのか、どんなページが見られているか等を知ることができます。
・アナリティクスの導入方法と初期設定
・アナリティクスの見方
最新版のGoogleアナリティクスについて解説
2021年5月以降にGoogleアナリティクスを新規作成した場合、以下のような画面になっています。
このようなメニューが表示されていれば、それはGoogleアナリティクス4(通称:GA4)で作成されています。
・ウェブとアプリを横断的に計測できる
・機械学習による予測ができる
Googleアナリティクス4を設定してしまった方でも、従来のアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)を追加して併用することもできます。
ユニバーサルアナリティクスでは以下のようなメニューになります。
GA4から従来のアナリティクスを追加する方法
最新のGA4のみのプロパティが作成されている状態から、従来のユニバーサルアナリティクスのプロパティを作成する手順を解説します。


ウェブサイトのURLを入れ、「ユニバーサルアナリティクスのみを作成する」を選択します。


Googleアナリティクスの始め方
Googleアナリティクスを使えるようにするまでの流れは以下の手順です。
- Googleアカウントの準備
- Googleアナリティクスの登録
- トラッキングコードをページに設置
それでは順番に解説していきます。
Googleアカウントの準備
Googleアカウントとは、Gmailのアドレスのことです。
Gmail以外のアドレスでもGoogleのサービスに登録するとGoogleアカウントとして利用することもできます。
アカウントの管理者やユーザーはあとから変更や追加もできるので、今あるアカウントをそのまま使っても問題ありません。
お店や会社で、最初から個人とは別のアカウントを用意したいという場合は新たにGoogleのアカウントを用意しましょう。
★Googleアカウントの新規作成
Googleアナリティクスへの登録
利用するGoogleアカウントが用意できたら、早速Googleアナリティクスの画面にアクセスします。
Googleアカウントにログインしていない場合、ログインしてください。


アカウント名は企業名などを設定します。(後で変更可)
データ共有設定の4つのチェック項目があり、全てチェックをつけても、つけなくてもOKです。
次へをクリックして進みます。

タイムゾーンと通貨を日本、日本円に選択します。
ユニバーサルアナリティクスとは、従来のGoogleアナリティクスの仕組みで、アプリの測定などを行う必要がなければ、現状ではユニバーサルアナリティクスの方を使うことをおすすめします。

当てはまるものがなければその他でOK
ビジネスの規模:おおよその規模でOKです。
利用目的の選択:どれでもOKです。
トラッキングコードをページに設置する
実際にアクセスを計測するには、トラッキングコードと呼ばれるコード(タグ)をすべてのページに埋め込むことで、計測ができるようになります。
トラッキング情報の見方
アナリティクスの設定画面の中にある「プロパティ」の列の「トラッキング情報」→「トラッキングコード」を開くと下記のようなトラッキングコードが表示される画面が開きます。
実際に計測に必要となるのは「トラッキングID」または「サイトタグ」のどちらか一方です。
WordPressの場合、「プラグインソフトを使って埋め込む方法」と「ソースに直接タグを埋め込む方法」の2通りがあります。
初心者の方には「プラグインソフトを使って埋め込む方法」をおすすめします。
プラグインソフトを使って埋め込む方法
プラグインの1つの機能としてGoogleアナリティクスのタグを設定できる機能があります。
今回はその中でもSEO系の一番メジャーなプラグイン「All in One SEO」を使って設置する方法を紹介します。



ここに、先ほどのアナリティクスのアカウント作成時に表示されたアナリティクスIDを入力します。

その他、細かい設定ができるようになっていますが、「トラッキングからユーザーを除外する」という欄で「Administrator」にチェックをつけておきましょう。
これで管理者であるあなたのデータをアナリティクスから除外することができます。
最後に画面一番下にある「設定を更新」を忘れずにクリックして保存しましょう。
ソースに直接タグを埋め込む方法
プラグインを使わずにワードプレスのテーマのファイルに直接タグをを埋め込む方法について解説します。
直接埋め込むといっても全ページごとに埋め込む必要はなく、1カ所に埋め込むだけで全ページに適用されます。
トラッキングコードを表示させた画像の緑の枠で囲った部分のタグを全て貼り付けてください。
ヘッダー(header.php) のソースコードが表示されたら、その中から〈/head〉タグを探します。
※赤い矢印の箇所です。
この〈/head〉タグの直前にさきほどコピーしたトラッキングコードを貼り付けてください。

貼り付けた後に「ファイルを更新」ボタンをクリックして完了です。
以上で、タグを埋め込みは完了です。
重複してカウントされる恐れがありますので、プラグインソフトを使う場合はソースに直接タグを埋め込まないでください。
測定できているかを確認
タグが正しく埋め込まれ、計測が出来ているのかを確認しておきましょう。
Googleアナリティクスの画面を開き左側にある「リアルタイム」をクリックします。
先ほどのプラグインで管理者のアクセスは除外する設定にしている場合は、カウントされないはずなので、ログインをしていない別の端末(スマホなど)でサイトにアクセスして試してみましょう。
Googleクロームのシークレットモードで開く場合もカウントされます。
リアルタイムが画面で現在「1」など、アクセスしているユーザー数が表示されていれば設定ができています。
※リアルタイム以外のレポート画面にはデータが即時反映されないので、数時間か1日空けてから確認しましょう。
アナリティクスでできること
Googleアナリティクスを使うと以下のようなことがわかるようになります。
- どんなユーザーが、どこからサイトに来たのかがわかる
- サイトに来たユーザーがどんな行動をしたのかがわかる
- 改善すべき問題のあるページがわかる
- どのページが目標達成に貢献しているのかがわかる
Googleアナリティクスの使い方(基本)
アナリティクスにログインすると、このようなホーム画面が表示されます。
左側のレポート欄に
「リアルタイム」
「ユーザー」
「集客」
「行動」
「コンバージョン」
と大きな5つのメニューがあります。
各レポートの見方
リアルタイムレポート
現在、サイトを閲覧しているユーザーの行動をリアルタイムに確認することができます。
ユーザーレポート
サイトにアクセスしたユーザー自身に関することを確認できます。
どこの地域からアクセスしているのかや、PCかスマホからのアクセスなのか、新規なのかリピーターなのかといったことがわかります。
集客レポート
サイトにどこからアクセスしてきたのかを知ることができます。
Googleなどの検索エンジンからきたのか、SNS経由できたのか、どこかのサイトからリンクを辿ってきたのか、などがわかります。
行動レポート
主にサイト内でどんな行動をとったのかを知ることができます。
どのページにランディングしたのかや、何ページみてくれたのか、どのページを見て帰ってしまったのかなどがわかります。
コンバージョンレポート
目標を達成したユーザーに関するデータを確認できます。
あらかじめ設定したサイト上での行動を目標として設定しておくと、どんなユーザーがいつその目標を達成したのかを分析しやすくなります。
表示する期間を設定する
全てのレポート画面の右上に表示する期間を設定できます。
表示させたい期間を選択してレポートを表示します。
比較の機能を使うと、前の期間と比較、前年同期と簡単に比較することができます。
Googleアナリティクスの指標の意味と見方
アナリティクスのレポートは全てディメンションと指標の組み合わせによって表示されています。
ディメンションとは、データの属性のことで、「〇〇ごとの××という指標が見たい」という場合の、〇〇にあたる項目がディメンションです。
例:ページごとの、都道府県ごとの、参照元ごとの、など。
指標とは、データを定量化したもので、数値で表せます。
例:ページビュー数、直帰率、目標の完了数、など。
画面で記すとこのような形です。
ページビュー(PV)
ページの閲覧数のことを指します。
何回そのページが閲覧されたかを示すもので、月間〇〇PVのように、一般的にサイトの規模を表すときに使われます。
ユーザー
Googleアナリティクスのユーザー数とは、指定した期間に訪問したユーザーのことを指します。
実際には別の端末から同一人物がアクセスしても別のユーザーとして認識されるので、ユニークブラウザーとも呼ばれます。
セッション
セッションとはサイトに訪問してから離脱するまでの行動のことを指します。
セッション数は訪問数とも呼ばれることがあります。
一定時間操作しないと、セッションは終了します。
Googleアナリティクスの標準設定ではセッションのタイムアウトが30分に設定されているので、
30分間操作しないまま、別のページに移動すると、別のセッションとしてカウントされます。
直帰率
直帰とはサイト内のどれか1ページだけを見て帰ってしまったセッションのことを指します。
そのようなセッションがどのくらいの割合なのかを示す指標が直帰率です。
一般的なサイトであれば直帰率が低い方が良いサイトとされます。
アナリティクスを活用するポイント
アナリティクスを共有する
Googleアナリティクスのデータは、共有設定をすると他のユーザーと共有することもできます。
ホームページの制作会社や広告代理店のアカウントと共有する場合もありますが、アナリティクスに詳しい方に見てもらうと良いです。
共有設定の方法などはこちらの記事を参考にしてください。
Googleアナリティクスの共有設定・ユーザーを追加する方法
スマホアプリで見る
Googleアナリティクスの公式アプリがあるので、外出先などでスマホで確認することができます。
見れるデータは限られていますが、大まかなサイトの現状をチェックするのにはスマホアプリが役に立ちます。

各種サービスと連携させる
Googleアナリティクスは他のGoogleサービスと連携ができるようになっています。
Googleサーチコンソールとアナリティクスを紐づけることによって、アナリティクスの画面上でサーチコンソールの一部データを見ることができます。
特にGoogle広告を運用する場合は、Google広告とGoogleアナリティクスを連携することを推奨します。
Google広告と連携させる方法についてはこちらの記事をご覧ください。
Google広告とGoogleアナリティクスを連携させる方法
自身のアクセスを除外する
記事を書いたり、自身のサイトを見るたびにデータが計測されてしまうと、正しいレポートにならない場合があります。
その場合、自身によるアクセスを除外する方法があります。
【超簡単】GA4から自分のアクセスを除外する3つの方法
アナリティクスの注意点
設定した日以降のデータしか見れない
Googleアナリティクスはページ上に計測用のタグを埋め込むことによって計測ができます。
そのため、それ以前のサイトのデータは取得できません。
目標設定も同様に、設定以降の結果しか見ることができないので、サイトを公開したらすぐにアナリティクスの設定をしましょう。
レポートを見るだけでは役に立たない
アナリティクスのレポートをサイトの改善に役立てるには、問題のあるページを見つけることがポイントです。
アナリティクスのデータを見ればアクセスが増えたりサイトが改善されるわけではありません。
結果を分析し、施策に活かすためにデータを見るようにしましょう。
仮説の検証にも役立ちます。
まとめ
上記の作業でひとまずアクセスのデータ収集が行える状態になります。
続いてできればやっておいたほうがいいアナリティクスの初期設定がありますのでご紹介します。↓
【初心者向け】Googleアナリティクスの初期設定と設定方法
Googleアナリティクスの共有設定・ユーザーを追加する方法