- GA4で見るべき指標とは?
- ブログの分析に最低限必要な指標は?
- GA4で見るべき指標と用語が知りたい
GA4でブログサイトを分析するためには、指標や用語を正しく理解することが大切です。
なぜなら、指標や用語の意味がわからなければ、GA4のデータを正しく理解できないためです。
この記事では、GA4でブログ記事を分析する際に最低限理解しておくべき用語を、初心者向けにわかりやすく解説します。
・GA4でよく使う用語の意味
・ブログの分析に必要な用語と見かた
目次
GA4の指標とは
GA4の指標とは、特定の項目を数値で測定したものを指します。
指標は、レポート内で必ず数字として表示されます。
GA4では基本的な指標は自動的に数値が入力されます。
・イベント数
・表示回数
・直帰率
など。
数値以外にも割合や計算ででてくる値も指標に含まれます。
指標とディメンション
GA4のレポートに表示されるデータは、指標とディメンションの組み合わせで構成されています。
レポート内で数値として表示される、特定の項目の具体的なデータのことです。
地域や性別、日時などのデータの属性のことです。
簡単に言えば、データを分類する“切り口”であり、数値ではなくテキストで表されるものです。
ディメンションの例
・イベント名
・参照元
・地域
・デバイス
など
〇〇にあたるがディメンション、
△△にあたるのが指標です。
・日付ごとのユーザー数
・流入元ごとの直帰率
・デバイスごとの表示回数
・ページごとのスクロール
などです。
ディメンションでデータを区切ると、変化や違いを発見しやすくなります。
例えば、全体で「直帰率が悪くなった」という場合に、デバイスごと(ディメンション)に直帰率を見てみると、PC経由の直帰率は変わらず、モバイル経由の直帰率だけ悪化している場合もあります。
このようにデータをディメンションで分けて確認すると、問題や解決策を見つけやすくなります。
GA4で見るべき指標一覧
GA4には多くの指標があり、設定しなければ確認できないものもあります。
この記事では標準で見れる代表的なものをご紹介します。
一般的なサイトでは以下の指標を理解しておけばOKです。
表示回数
ページが表示された回数のことです。
もっとも一般的な指標の一つで、計測方法もシンプルです。
従来のアナリティクスではページビューと呼ばれていましたが、GA4では表示回数と表現されます。
※イベントとしてpage_viewはあります。
また、 表示回数はサイトのボリュームにも比例しやすいため、ページ数が多いサイトでは必然的に表示回数が多くなる傾向があります。
そのため、表示回数はサイトの規模を示す指標としても用いられます。
例えば、大手ポータルサイト等では月間の表示回数が数億にもなりますが、この数字がサイトの規模を表す目安となっています。
また、広告を出稿する際に、媒体(広告を掲載するページやサイト)の集客力を表す指標としても活用されています。
表示回数を確認する方法
GA4で表示回数を確認する方法はこちらの記事で解説しています。
GA4の表示回数とは?ページごとの表示回数を確認する方法
ユーザー
サイトにアクセスした人のことです。
GA4では固有の識別子を使って、サイトに再度訪問したユーザーを識別できます。
新規ユーザーとは、サイトに初めてアクセスしたユーザーのことです。
新規ユーザーかリピーターかを区別して分析できます。
まずはクリックしてメニューを展開するだけでユーザーに関する情報を確認できます。
「ユーザー属性」→「概要」を開くと以下のような画面が表示されます。
カード形式で様々なデータが並んでいるので、見たいカードの右下にあるリンクをクリックすると、詳細のレポートにアクセスできます。
「ユーザー属性の詳細」を開くと以下のようがレポートが表示されます。
標準ではユーザーの国ごとのレポートが表示されているので、赤枠の部分を開くと地域や性別、年齢などごとにデータを確認できます。
GA4のユーザーに関する指標は
総ユーザー数
新規ユーザー数
リピーター数
アクティブユーザー数
などです。
セッション
ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの一連の操作のことです。
セッション中にどのページを閲覧したか、どのページから離脱したかなどの情報も収集できます。
具体的には、ユーザーが特定のページを閲覧して離脱することが多い場合は、そのページのコンテンツを改善できればユーザーの離脱を防げます。
また、ユーザーがよく訪れるページを確認すると、ユーザーの興味関心を理解できます。
例えば、同じユーザーが朝と夜にそれぞれアクセスした場合、ユーザーは1、セッションは2とカウントされます。
セッションは、サイト内の一連の行動を把握するために重要な指標です。
エンゲージメント
ユーザーがサイト上で価値のある行動をとったセッションのことです。
GA4におけるエンゲージメントは、サイトに訪れたユーザーが愛着をもってくれたり、価値のある行動をとってくれたのかを測る指標として使います。
エンゲージメント率が高いページは、ユーザーにとって価値のあるページだと認識されていることになります。
エンゲージメントを達成する条件は以下のいずれかを満たした時です。
・2ページ以上閲覧した時
・キーイベントが発生した時
エンゲージメントに関する指標は、
・エンゲージメント率
・平均エンゲージメント時間
などがあります。
エンゲージメント率:
エンゲージメントしたセッションの割合
平均エンゲージメント時間:
実際にページを見ている平均時間
このようにページごとのエンゲージメント率を確認できます。
ページごとに比較したり、ページの改善を行った時にエンゲージメント率の変化を確認すると良いでしょう。
エンゲージメントを確認する方法
GA4のエンゲージメントはこちらの記事で詳しく解説しています。
GA4のエンゲージメントとは?エンゲージメント率や時間の目安は?
キーイベント
サイト上でユーザーに取ってほしい行動の目標のことです。
GA4ではサイト上のどんな行動をキーイベントと定義するかを設定します。
ネットショップの場合では商品の購入をキーイベントにしたり、アフィリエイトブログではASPへのリンクがクリックされることをキーイベントと定義します。
関連する指標として、
・セッションのキーイベント率
などがあります。
GA4でサンクスページ到達をキーイベントに設定する方法【一番簡単】
GA4で覚えておくと良い用語
レポートと探索
GA4で計測したデータを分析するには主に「レポート」と「探索」があります。
サイトへのアクセスやユーザーの行動、イベントなどの指標について概要を確認するためのツールです。
レポートはサイトの状況を確認したり、全体の傾向などを見る時に使います。
レポートに表示させる項目は自由にカスタマイズできるので、よく使う指標を表示しておくのがおすすめです。
データをより深く分析するためのツールです。
GA4の探索を使うと、特定のディメンションや指標を設定したり、セグメントを区切ったり、限定した分析ができます。
例えば、特定のユーザーセグメントに対するイベントのパターンを詳しく調査したり、特定の期間におけるユーザー行動の傾向を分析するには探索を使います。
スクロール
ページを下までスクロールしたアクションを計測するイベントです。
どの記事がどのくらいスクロールされたのかがわかると、記事の改善に役立ちます。
GA4の初期設定でスクロールの拡張計測機能がONになっていれば自動的にスクロールを計測できます。
スクロールを確認する方法
GA4でスクロールを確認する方法はこちらの記事で解説しています。
GA4のスクロールとは?定義とページごとのスクロール率の見方
インサイト
サイト上でのデータに変化があった場合に自動で通知してくれる機能です。
GA4による機械学習やユーザーが設定した条件を利用してデータに対して適切な決断ができるように通知してくれる機能です。
GA4のインサイトには2つの種類があります。
自動インサイト: データに異常な変化や新たな傾向があると自動的に検出されるものです。
カスタムインサイト: 重要なデータの変化を検出する条件を自身で設定できます。
条件にあった状況になるとダッシュボードにインサイトが表示されます。
メールでの通知を設定することもできます。
プロパティごとに最大50個のカスタムインサイトを作成できます。
どちらもGA4のインサイトの欄に自動的に表示されます。
イベントとパラメータ
GA4ではユーザーの行動を計測するために、「イベント」と「パラメータ」を使用します。
サイト上でユーザーがとった行動のデータのことです。
イベントには、ページビュー、ボタンのクリック、フォームの送信、商品の購入など、様々なイベントが設定されています。
GA4のイベントは自動で取得されますが、手動で設定が必要なイベントもあります。
イベントに対して発生した情報のことです。
例えば、ページビューのイベントのパラメータでは、どのページなのか、どこからきたのか、などの情報を含められます。
パラメータによって、単にイベントが発生した情報だけでなく、イベントの詳細を理解できユーザーの行動をより詳細に分析できるようになります。
イベントもパラメータも、必要に応じて自身でカスタマイズしたり、新規に作成できます。
GA4の用語についてのよくある質問
ランディングページによって様々なので、ページごとの直帰率を比較してみるのがおすすめです。
直帰率が高いページはなぜ高いのかを分析したり、リード文を変更したら直帰率が下がったのか期間を区切って分析してみましょう。
例外として、サービスに関するヘルプページなどは直帰率が高い方が、ユーザーの問題解決に素早く貢献したとして評価する場合もあります。
GA4の初期設定や導入方法はこちらの記事で解説しています。
GA4のおすすめ初期設定・WordPressへの導入方法と設定方法