- 相互リンクはSEOの効果がある?
- 相互リンクでGoogleの評価があがる?
- 相互リンクをしてペナルティを受けないか心配
相互リンクとは、2つのサイトが互いにリンクでつながり合うことです。
相互リンクは、サイト評価を高める有効な方法ですが、間違った使い方でペナルティを受けるリスクもあります。
Googleのリンクポリシーのページには、
Googleは、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。
と書かれています。
・相互リンクの貼り方と依頼する方法
・相互リンクのデメリットと注意点
この記事では、相互リンクのメリットとデメリット、正しい相互リンクの方法を分かりやすく解説します。
SEOに効果的なリンクを獲得できれば、検索結果の順位が上がり、アクセス数を増やせます。
目次
相互リンクとは
相互リンクとは、異なるウェブサイトが互いにリンクをし合うことです。
相互リンクの主な目的は、サイトへの訪問者を増やし、検索エンジンからの評価を高めることです。
相互リンクは1990年代から存在し、当時は相互リンクを行うことでサイトの価値を高めることができました。
しかし、現在では検索エンジンのアルゴリズムは高度に進化したため、相互リンクをするだけで価値が高くなるわけではありません。
特に、Googleは質の低いリンクや不自然なリンクの構築を避けるように伝えています。
相互リンクによるSEOの効果とメリット
検索結果で上位表示を目指すには、リンクを貼ってもらうことが重要です。
相互に貼ることが良いのではなく、一方的にリンクを貼ってもらう方がメリットがあります。
リンクを獲得することによる主な効果は以下の3つです。
- サイトの評価を高められる
- アクセス数を増やせる
- ユーザーの満足度を高められる
サイトの評価を高められる
良質なページからのリンクには、ページの評価を高める効果があります。
リンクによって検索結果での表示順位が向上する可能性があります。
Googleは外部からのリンクが、検索ランキングに影響を与えることを公表しています。
Googleの公式サイトには、以下のような記述があります。
Googleは、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。
アクセス数を増やせる
リンク元のサイトからリンクをしてもらうことで読者を誘導でき、アクセス数を増やしやすくなります。
特に関連性のあるページからのリンクは、ターゲット層への露出を増やし、認知度を高める効果が期待できます。
ユーザーの満足度を高められる
ユーザーにとって役に立つリンクを設置することで、外部サイトに誘導でき、ユーザーの満足度を高めることができます。
例えば、データの参照元などの参考サイトを紹介すると、見たいユーザーのためにとって親切なページになります。
相互リンクのデメリット
相互リンクには効果がない場合もあり、ペナルティのリスクや手間がかかることなど、デメリットもあります。
- 効果がない場合もある
- ペナルティのリスクがある
- 手間がかかる
特にGoogleは、不自然なリンク構築を厳しく監視し、ポリシーに違反するとウェブサイトの検索結果の順位が低下する可能性があります。
効果がない場合もある
検索順位の上昇を期待して相互リンクを行っても効果がない場合があります。
特に、関連性のないサイトや低品質のサイトとの相互リンクは逆効果になる可能性もあります。
相互リンクする場合は、サイトの信頼性を高めるために適切なサイトを選び、質の高いリンクを得ることが重要です。
被リンクの数が大きければ検索順位が上がるわけではありません。
ペナルティのリスクがある
Googleが定めているスパムに関するポリシーに違反すると、ペナルティのリスクがあります。
特に「リンクスパム」と呼ばれる項目の中で以下のように記述されています。
Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。
そしてリンクスパムの例の1つとして以下のような行為を挙げています。
過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
相互リンクのみを目的とするというのは、Googleのランキングを操作する目的でリンクをすると見なされる可能性があります。
参考 Googleウェブ検索のスパムに関するポリシーGoogle検索セントラル手間がかかる
相互リンクをするには、リンクを貼る作業や、リンク先のサイトからリンクを貼ってもらう作業が必要なため手間がかかります。
お問合せフォームから連絡をしたり、届いたメールに対して1件ずつ作業が必要です。
リンクを依頼しても相手が応じてくれるとは限らないため、手間のかかる作業です。
相互リンクするおすすめの手順
相互リンクを実現するための具体的な手順を紹介します。
相互リンクの効果を高めるには、関連性の高い品質の良いサイトを選びましょう。
できるだけ自分のサイトと関連性が高く、品質の高いサイトを探すのがおすすめです。
リンクを貼ったので、相手のサイトからもリンクを貼ってもらうお願いをしやすいです。
リンクの貼り方について、相手にわかりやすく具体的に伝えることをおすすめします。
当ブログの場合は、メディア掲載のページでリンクの設置の案内をしています。
もし応じてくれない場合は、設置したリンクを削除します。
相互リンクを依頼する前に、リンクの質を確保するために相手サイトのコンテンツや評価を調査することをおすすめします。
検索エンジンのガイドラインに違反しないよう注意することが重要です。
相互リンクの相手を見つける方法
1.関連性の高いサイトを探す
まず、自分のウェブサイトと関連性の高いテーマや内容を扱っているウェブサイトを探しましょう。
相互リンクをしてもらいたいサイトを実際に検索をして探します。
相互リンクの依頼をしても、対応してくれないサイトも多いため、相互リンクを募集しているサイトに連絡するのがおすすめです。
相互リンクを募集していなくても、こちらからの提案が良ければリンクを貼ってもらえる可能性もあるので、諦めずに連絡してみましょう。
効果的な依頼メールの例
相互リンクの依頼メールを送信する場合、以下のような内容で送るのがすすめです。
本文:
〇〇さま
はじめまして。【サイト名】を運営しております、【氏名】と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
貴サイト【サイト名】を拝見し、ぜひ相互リンクをお願いしたいと思いご連絡いたしました。
貴サイトは【サイトの特徴・魅力】について詳しく解説されており、【ターゲット】にとって大変有益な情報が掲載されていると感じました。
私のサイト【サイト名】は、【サイトのテーマ】に関する情報を発信しており、貴サイトの読者様にも役立つ情報があるかと存じます。
つきましては、相互リンクをお願いできれば幸いです。
貴サイトへのリンクは、下記ページにすでに設置済みです。
【リンク設置済みページのURL】
【サイト名】
【サイトのURL】
【サイトの説明】
ご検討よろしくお願いいたします。
【氏名】
【サイト名】
【メールアドレス】
【サイトのURL】
一斉にメールをするのではなく、個別に内容を変えて送るのがおすすめです。
リンクに関するGoogleのポリシー
Googleはページの関連性を判断するためにリンクを使用していると公表しています。
Googleのポリシーには以下の一文が記述されています。
Googleは、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。
引用:Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー
しかし、検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる可能性もあります。
Google検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。
引用:Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー
良質なリンクを得るには
Google検索セントラルブログでは、「良質なリンクを得るには」というページでリンクの獲得について解説しています。
参考 「良質なリンクを得るには」Google検索セントラルブログ一部を要約すると、良質なリンクを得る方法として、以下のことが書かれています。
関連するコミュニティへの参加:
関連するコミュニティに積極的に参加し、有益な意見やコメントを投稿することで評判を上げる方法です。
これにより、自然とサイトに人が集まり、リンクが貼られる可能性が高まります。
オリジナルで魅力的なコンテンツの提供:
専門知識を活かしたコンテンツや役立つ魅力的なコンテンツを提供できると、サイトの価値が高まり、リンクしてもらいやすくなります。
ユーザーの問題解決に焦点を当てる:
ユーザーが直面する問題の解決策を提供することで価値を提供し、リンクを獲得しやすくなります。
ユーモアを活用:
ユーモアあるコンテンツは、特にソーシャルメディアを通じて拡散されやすく、サイトへの注目やリンク獲得につながります。
ただし、長期的な戦略としては適していません。
時間をかける:
良質なリンクを得るためには時間が必要であり、短期的な手法やガイドラインに沿わない方法は避けるべきです。
ディレクトリへの登録:
質の高いディレクトリへの登録は有効ですが、選択は慎重に行い、質の低いディレクトリへの大量登録は避けるべきです。
ペナルティのリスクがある相互リンク
相互リンクをすると、Googleからペナルティを受けるリスクがあったり、効果のない場合もあります。
リスクのある相互リンクは、以下の3つです。
- 低品質なサイトからリンク
- 発リンク数が多いページからのリンク
- 関連性の低いサイトからのリンク
低品質なサイトからリンク
低品質なサイトからリンクされても、SEOの効果はほとんどありません。
リンクは本来、ユーザーに有益な情報を提供するためにリンクするものです。
相互リンクを依頼する際には、相手サイトの質を確認してください。
スパムサイトへリンクを貼ったり、リンクされたりするとGoogleからペナルティを受けるリスクが高まります。
Googleサーチコンソールを使うと、スパム行為を行っているサイトからのリンクが貼られていないかを確認できます。
もし、スパムサイトからのリンクがあった場合は、「リンクの否認」というツールを使ってリンクの評価を取り消すこともできます。
参考 サイトへのリンクを否認するSearch Consoleヘルプ発リンク数が多いページからのリンク
発リンクの数が多いページからの被リンクは、SEOの効果が低いとされています。
過度なリンクはGoogleからペナルティを受けるリスクもあるため、避けるべきです。
リンクの質を重視して、関連性の高い信頼できるサイトとだけリンクを選ぶのがおすすめです。
1ページに大量のリンクを設置しているページは、なんの目的で貼っているのか?という視点で確認しましょう。
関連性の低いサイトからのリンク
自分のサイトとジャンルや内容が全く異なるサイトとの相互リンクは、不自然なリンクと見なされ、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
できれば関連があるサイトとの相互リンクがおすすめです。
SEOの効果が少ない相互リンクとは
相互リンクをしても、SEOの効果がない相互リンクや効果が低いリンクもあります。
相互リンクは、被リンク数が多ければ良いわけではありません。
- nofollowがついているリンク
- 評価が低いページからのリンク
- 関連性の低いサイトとの相互リンク
nofollowがついているリンク
nofollowとは、リンクに付けられるHTML属性の一つです。
この属性がリンクに付いていると、検索エンジンがそのリンクをたどってリンク先の情報を取得しません。
そのため、nofollow属性が付いているリンクは、SEOには効果がないリンクになります。
具体的な例としては、Wikipediaからのリンクにはnofollow属性が付けられています。
ページを見ただけではnofollowが付いているか判断できないため、HTMLソースを確認する必要があります。
通常のリンク
<a href="https://www.google.com/">Google</a>
nofollowを付けたリンク
<a href="https://www.google.com/" rel="nofollow">Google</a>
nofollowが付いたリンクは、検索エンジンに「このリンクをたどらないで」「このリンク先に評価を渡さないで」と伝える意味があります。
評価が低いページからのリンク
評価が低いページからのリンクは、SEOの効果も低いリンクになります。
リンクを貼ってもらうページの評価を確認し、なるべく評価が高いサイトからリンクを貼ってもらうのがおすすめです。
具体的には、
・ページがインデックスされているか
・ドメインパワーが強いか
などいくつかのチェック方法があります。
関連性の低いサイトとの相互リンク
相互リンクを貼る相手サイトと自サイトのテーマや内容に全く関連性がない場合、Googleから見ると不自然なリンクです。
これは、ユーザーにとって有益な情報に繋がりにくいリンクであると認識される可能性があります。
関連がないサイトからのリンクよりも、関連があるサイトからのリンクの方が効果的です。
相互リンクを募集しているサイト
相互リンクをするには、相互リンクを募集しているサイトに相互リンクの依頼をするのが最も簡単な方法です。
検索するとたくさんのサイトが見つかりますが、自分のブログの関連のあるサイトと相互リンクをした方が良いので、「相互リンク 〇〇」というように特定のジャンルで相互リンクをしているサイトを見つけましょう。
相互リンクに関するよくある質問
昔は、SEO(検索エンジン最適化)で一定の効果がありましたが、同じサーバー内にあるサイト同士でリンクを貼ると自作自演だと認識される可能性が高く、効果はほとんどありません。
ページ内の特定のリンクにnofollowを付与すると、検索エンジンのクローラーにそのリンクを「フォロー」しないように指示できます。
nofollowが付けられたリンクは評価されないため、被リンクとしての効果はありません。
リンク先にランキング評価を与えたくない場合にnofollowを付けてリンクします。
nofollowは、情報提供元を信用していない場合のみ使用し、すべての外部リンクに適用することは避けてください。
引用:Google検索セントラル
一般的に相互リンクとは外部のサイト(別ドメイン)とリンクすることを指します。
サイト内の関連性のあるページには、積極的にリンクを貼ることをおすすめします。
サイト内のページにリンクを貼る場合は、適切なアンカーテキストを設定するのがおすすめです。
rel=”noreferrer noopener” は、主にセキュリティとプライバシーのために使われる属性で、SEOへの直接的な影響はほとんどありません。
noopenerは、リンク先ページが元のページをJavaScriptを使って操作することを防ぐためのセキュリティ対策です。
noreferrerは、リンク先のページに参照元の情報(リファラー)を送らないようにするプライバシー対策です。
Googleは、nofollowなどの属性をSEOの評価に利用していますが、noopener や noreferrer はSEOの評価には直接影響しないとされています。
つまり、これらの属性を付けても、被リンクとしてGoogleに認識され、リンク先のページの評価向上に貢献する可能性があります。
ただし、noreferrer を使うと、リンク元のページへのトラフィックがどこから来ているのかを分析するツールで正確なデータを取得できなくなる可能性があります。
もし、被リンクの効果を最大限に高めたい場合は、noopenerのみを使用するか、これらの属性を付けずにリンクを貼ることを検討してみてください。
簡単に言うと、PageRankはウェブページの人気投票のようなものです。
多くの良質なウェブサイトからリンクを受けているページは、それだけ重要なページだとGoogleは判断し、高いページランクになります。
そして、ページランクが高いページは検索結果で上位に表示されやすくなる傾向がありました。
ページランクは、以下の要素を考慮して計算されます。
被リンクの数: ページに張られているリンクの数が多いほど、ページランクは高くなる。
被リンクの質: 質の高いウェブサイトからのリンクは、より高く評価されます。
リンク元のページランク:ページランクの高いページからのリンクは、より大きな影響を与えます。
例えるなら、有名な学者から推薦状をもらった学生は、その推薦状によって評価が高まるようなものです。
推薦状の数が多いほど、また推薦状を書いた学者の権威が高いほど、学生の評価は高まります。
ただし、現在ではGoogleはページランクを公式には廃止していて、検索順位を決める要素は200以上と言われています。
しかし、ページランクの考え方は、被リンクの重要性を理解する上で今でも役立ちます。