- レンタルサーバーの再販の仕組みとは?
- 再販するメリットとデメリットは?
- 再販OKのおすすめなサーバーは?
レンタルサーバーによっては、第三者への再販を許可しているサーバーもあります。
再販する仕組みを使うと、ホームページ制作会社がクライアントにサーバーを貸し出すこともできます。
・再販する場合の注意点とデメリット
・再販OKのおすすめレンタルサーバー
目次
レンタルサーバーの再販とは
レンタルサーバーの再販とは、自分が契約しているサーバーの一部を第三者に又貸しのような形で貸し出すことです。
サーバーによって再販を許可しているサーバーと、許可していないサーバーがあります。
再販については、サーバーの利用規約で定められています。
有償で貸し出す場合も、無償で貸し出す場合も、必ずサーバーの利用規約を確認しましょう。
ほとんどサーバーは不特定のユーザーに再販することを禁止しています。
再販の仕組み
レンタルサーバーの再販は、大手のレンタルサーバーからサーバー容量や機能を卸して、自分のブランドで販売するビジネスもできます。
よくある再販の事例としては、ウェブ制作会社がサーバーを契約し、その一部の領域をクライアントに貸し出すものです。
再販の具体的な事例
ウェブ制作者がクライアントに貸し出す
ウェブサイトの制作を請け負って、サイトのメンテナンスとサーバーの利用料も請求する場合、再販という扱いになります。
グループなどで共同で管理する
知人同士のグループなどで、サイト作成やメールアドレスを利用するためにサーバーを共同で利用する場合も再販という扱いになります。
再販をするメリットとデメリット
再販のメリット
低価格で貸せる:
再販はサーバーの容量やリソースを切り分けて販売することになるので、単価を下げられます。
例えば、1つのサーバーを10のクライアントに切り分けて貸し出せば、利益率を上げられます。
独自ブランド展開:
自社ブランドのレンタルサーバーとして提供でき、ブランド力を向上させられます。
付加価値の提供
顧客に対して、ウェブサイト制作や運営のノウハウを提供することで、競合他社と差別化できます。
サイトの保守管理とサーバー料金を含めることで、顧客の囲い込みもできます。
収益源の多様化
再販ビジネスを通じて、収益源を増やせます。
サイト制作などの作業だけで収益を得るのではなく、サーバーの利用料も定期的に得られます。
顧客ロイヤリティの向上
顧客に対して一貫したサービスを提供することで、顧客満足度を高められます。
再販のデメリット
初期投資
再販する前提でサーバー容量や機能を十分に用意しておく必要があるので、初期投資が大きくなることがあります。
サポート負担
再販先の顧客からのサポート要望に対応する必要があるので、自社でのサポート体制が整っていることが求められます。
再販をしている場合、再販先のユーザーがレンタルサーバーの会社に直接問合せすることはできません。
管理負担
サーバーの運用管理やセキュリティ対策など、運営に伴う負担が増えることがあります。
レンタルサーバー企業との依存
再販元のサーバー企業の品質やサポートに大きく依存することになります。
再販元企業の問題が自社のサービス品質に影響を与える可能性があるのもデメリットです。
再販できるサーバーを選ぶポイント
WordPressブログに最適なサーバーの選び方はこちらの記事で解説しています。
WordPress用レンタルサーバーの選び方・初心者におすすめのサーバー
信頼性と安定性
信頼できるサーバーで、安定しているサーバーがおすすめです。
サーバーがダウンしてしまうと、再販先からの問い合わせなどにも対応しなければなりません。
サポート体制
再販元のサポートが充実しているかを確認しましょう。
特に、技術的なサポートが手厚いサーバーを選ぶと、自社でのサポート負担を軽減できます。
料金プラン
再販をして採算が合うプランが用意されているかを検討しましょう。
また、自社の利益も確保できるような適切な価格を設定することも重要です。
サーバー性能
必要な性能(CPU, RAM, ストレージ容量, ネットワーク帯域幅など)を満たしているかを確認しましょう。
スケーラビリティも考慮して、顧客のニーズに応じて容易にサーバーのリソースを増減できるかを検討します。
セキュリティ対策
再販元がセキュリティ対策をしっかりと行っているかを確認しましょう。
例えば、ファイアウォールやDDoS対策、SSL証明書の取得支援なども含まれているかもポイントです。
管理画面の使いやすさ
顧客に提供する管理画面が使いやすく、直感的な操作ができるかどうかを確認しましょう。
独自ドメインの取得と管理
サーバーと一緒に独自ドメインの管理も簡単にできるサーバーがおすすめです。
サーバーの契約とドメインの契約が別々だと管理も面倒です。
サーバーとドメインを一緒に管理できる方が、再販をする場合の手間が省けます。
追加サービス
メールアカウントの提供やバックアップサービス、CMS(コンテンツマネジメントシステム)のインストール支援など、顧客に付加価値を提供できる追加サービスがあるかを確認しましょう。
再販できるおすすめのレンタルサーバー3選
再販が許可されているレンタルサーバーを3つ紹介します。
mixhost
mixhostサーバーは再販を許可しているサーバーです。
mixhostはWordPressのステージング環境が整っているサーバーなので、クライアントのサイトをホスティングするのに最適なサーバーです。
再販も許可されているのでビジネスに活用できます。
特にストレージの容量やデータベースの容量が無制限なのが特徴です。
mixhostの利用規約では「第三者の利用」という部分で定義しています。
1.利用者は、第三者に対し、本サービスが提供する機能の一部又は全部を利用させる場合(利用者が当該第三者に対してID・アカウント・パスワード等を発行して利用させる場合を含みますが、これに限りません。本条のいずれの条項においても同様とします。)、当社は当該第三者に対して利用契約上何らの義務ないし責任も負いません。
2.利用者は、第三者に対し、本サービスが提供する機能の一部又は全部を利用させる場合、当該第三者に対して前条に定める禁止事項を遵守させる義務を負うものとします。当該第三者が禁止事項に該当する行為を行った場合、当該行為は利用者が行った行為とみなされ、利用者は当社及び当該第三者以外の第三者に対して一切の責任を負うこととします。
3.利用者が本サービスの機能の一部又は全部を第三者に利用させる場合、利用者は、当該第三者からの問い合わせ等について、自らの責任ですべて対応しなければならないものとします。
4.利用者が利用する本サービスにおいて、利用者が本サービスの機能の一部又は全部を利用させた第三者が行った一切の行為(不作為を含みます)について、利用者の関与の有無を問わず、利用者は、当社に対し、利用契約又は法令に基づく民事上の一切の義務ないし責任を負うものとします。
mixhostの評判はこちらの記事で解説しています。
mixhostの評判とメリットを検証。高機能だけど初心者にも安心な特徴
エックスサーバー
エックスサーバーは利用者に再販を許可しているサーバーです。
エックスサーバーは昔からウェブサイト制作会社にもよく使われているサーバーです。
エックスサーバーは再販を原則禁止していますが、以下の条件を満たす場合に限り、再販を許可しています。
・当サービスの契約者と再販先とは、直接連絡が可能な状態であること
・不特定の相手を再販先としないこと
・再販先は、一法人または一個人、または家族やサークルなどの特定の一団体をそれぞれ1ユーザーとし、計5ユーザーまでとすること
・契約者は、再販先に対して、禁止事項など当サービスにおける利用規約を説明し、遵守させること
・再販先へのサービス上のサポートは、契約者自身が行うこと
・サーバーに多大な負荷をかけないこと
エックスサーバーの評判はこちらの記事で紹介しています。
エックスサーバーの評判と実際の口コミ。デメリットも徹底解説
ロリポップ
ロリポップも再販を許可しているレンタルサーバーです。
ロリポップの最大のメリットは料金が安いことです。
格安なので再販するメリットはあまりないと思いますが、再販も認められているサーバーです。
ロリポップはサーバーの性能が低いので、再販する場合は不可がかかり過ぎないように管理が必要です。
ロリポップの評判と口コミはこちらの記事で紹介しています。
ロリポップの評判と口コミ・おすすめのプランは安いけど遅い?
再販する場合の注意点
利用規約を確認する
再販する場合は必ずサーバーの利用規約を確認しましょう。
原則として、サーバーの利用規約は再販先でも遵守しなければなりません。
再販できるサーバーでもほとんど共通で、
・サーバーに負荷をかけること
・規約に違反するサイト運営
等は規約で禁止しています。
サーバーの品質を見極める
再販などでクライアントにサーバーを貸し出すなら、サーバーの品質にも気を配る必要があります。
万が一、サーバーにトラブルが発生したら、対応が必要になります。
安定してサービスを提供できるサーバーを選びましょう。
評判や口コミをチェックする
なるべく利用者が多いサーバーの方が、実績も豊富なので利用者に安心してもらえます。
よくある質問
ABLENETレンタルサーバーの評判はこちらの記事で紹介しています。
ABLENETレンタルサーバーの評判と実際に使った感想