目次
エックスサーバーの高速化
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高速化の詳細
エックスサーバーではサイトの表示を高速にするため、以下のような技術を導入しています。
Xアクセラレータ
ホームページの表示を高速にし同時アクセス数を拡張することによって、大量のアクセスがあっても対応させることができる機能です。
この機能を有効にすることで、キャッシュ機能を使わなくてもPHPは最大20倍、Wordpressでは最大10倍の高速化することができます。
Xアクセラレータにはver.1とver.2があり、特にWordPressなどPHPを使うサイトで効果を発揮します。
これによって高速化(キャッシュ)と安定化を実現しています。
実際に使ってみると、体感速度で早くなっと感じるくらい高速化することができます。
Xアクセラレータver.1かver.2はドメインごとにどちらかを選択することができます。
デフォルトではオフになっています。
Xアクセラレータ Ver.1は、
静的ファイルの高速化と同時アクセス数の拡張のための機能です。
静的ファイルをサーバーにキャッシュすることで、サイトの高速化と同時アクセス数の拡張を行います。
キャッシュの対象ファイルは、.css .js .jpeg .jpg .gif .pngなどで、キャッシュの保存期間は2分間です。
Xアクセラレータ Ver.2は、
ver.1に加え、PHPプログラムの処理速度を最大20倍まで向上させることができる機能です。
対象となるPHPは、7.4.X、7.3.x、7.2.xです。
サイトによってはアクセラレータを使うと動作がおかしくなる場合があるので、オンにした後は必ずサイトの動作を確認しましょう。
HTTP/2
通信の効率を改善することができる機能で、SSLに対応させたホームページの表示速度を大幅に向上させることができる新しい通信規格のことです。
HTTP/1では、サーバーへのリクエストを1つずつ処理するため表示がかかっていたものを、HTTP/2では並列で処理を行うことができるため、複数リクエストに対しサイトの表示を速くすることができます。
HTTP/2ではサーバーとクライアント間で複数のリクエストを同時に複数処理する仕組みのため、画像やCSSを多用しているサイトで特に効果を発揮します。
常時SSL化をすると自動的にHTTP/2が適用されます。
この機能はオプションで選択するのではなくHTTP/2は標準となっています。
FastCGI:PHPやCGIによる処理を次回以降は起動を省略し、CPUの負荷を軽減させ、サーバーでの処理を高速化する機能です。
これによって高速化や、プロセスの「起動・終了」に伴うCPUへの負荷を軽減することができます。
CGIはリクエストがある度に起動と終了処理が発生します。
そのため、続けて100回リクエストがあれば起動と終了を100回繰り返すことになり効率が悪いです。
FastCGIではこれを改良し、一度起動したプログラムは一定期間メモリ上に展開しておくことで、起動と終了を繰り返すことなく処理することができ、結果的に高速化に繋がるというものです。
ブラウザキャッシュ
ブラウザキャッシュとは、ブラウザのキャッシュを利用する設定をし、再びアクセスされた時にキャッシュデータを読み込むことでサイトを高速表示させるための機能です。
ブラウザキャッシュの設定は以下の2種類あります。
「全ての静的ファイル」
CSS/JavaScriptを含む全ての静的ファイルに対してブラウザキャッシュ設定を有効にする場合
「CSS/JavaScript以外」
CSS(.css)、JavaScript(.js)を除く静的ファイルに対してブラウザキャッシュを有効にする場合
この機能はブラウザに対し、強力に影響を及ぼす可能性があるため、サイトによっては利用しない方がいい場合もあります。
さらに表示が崩れる場合もありますので、設定後は必ず動作確認をしましょう。
設定を変更してから実際に反映されるまでには最大15分程度かかります。
OPcash
OPcacheとは、PHPの初回実行時にPHPの内容を最適化した状態でキャッシュしておき、次回以降にそのキャッシュを利用することでCPUの負荷を減らしたり、PHPの高速化を図ることができる機能です。
この機能は選択して利用するものではなく、エックスサーバーでは標準で搭載されていますので設定は不要です。
このように高速化のための機能が搭載されているので、専門知識がなくても管理画面から選択をするだけで、ホームページの状況に合わせてページの表示速度を速くすることができます。
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