- エックスサーバーの速度は遅い?
- エックスサーバーの実際の速度を知りたい
- ページの表示速度を速くする設定方法は?
エックスサーバーの評判を見ると、「速い」という口コミや「他のサーバーに比べると遅い」という評判もあります。
この記事では実際にエックスサーバーで作ったWordPressの表示速度を計測してみました。
・高速化するために役立つ機能
・実際の表示速度が知りたい
エックスサーバーの評判はこちらの記事にまとめています。
エックスサーバーの評判と実際の口コミ。デメリットも徹底解説
エックスサーバーより表示速度が速いシンレンタルサーバーの評判はこちらの記事で解説しています。
シンレンタルサーバーの評判と4つのデメリット
目次
WordPressの高速化とは
WordPressブログの表示速度を速くする方法は、主に3つの方法があります。
- サーバーの設定を最適化する
- プラグインを活用する
- ブログのテーマを変更する
エックスサーバーの表示速度を調査
エックスサーバーの速度を測定するために、実際にWordPressを設置してみました。
xserver.w-speed.net/
Google PageSpeed Insightsでの測定結果
エックスサーバーの測定結果
レンタルサーバーの速度の比較はこちらの記事で解説しています。
速いレンタルサーバーはどれ?おすすめサーバーの表示速度の比較と評判
エックスサーバーの高速化設定
エックスサーバーではWordPressの表示を高速にするため、様々な技術を導入しています。
標準で設定がONになっているものもありますが、個別に設定できるのでサーバーパネルから設定を確認しましょう。
XPageSpeed
これからエックスサーバーを申し込む方は最新のXPageSpeedというサイトの最適化機能を利用できます。
XPageSpeedの評判とデメリットはこちらの記事をご覧ください。
エックスサーバーを高速にするXPageSpeedの評判とデメリット・設定方法
Xアクセラレータ
Xアクセラレータ(エックスアクセラレータ)とは、ページの表示を高速にし安定させるための機能です。
この機能を有効にすることで、キャッシュ機能を使わなくてもPHPは最大20倍、Wordpressでは最大10倍の高速化できます。
Xアクセラレータにはver.1とver.2があり、特にWordPressなどPHPを使うサイトで効果を発揮します。
これによって高速化(キャッシュ)と安定化を実現しています。
実際に使ってみると、体感速度で速くなった感じるくらい高速化できます。
Xアクセラレータver.1かver.2はドメインごとにどちらかを選択できます。
デフォルトではオフになっています。
Xアクセラレータ Ver.1は、
静的ファイルの高速化と同時アクセス数の拡張のための機能です。
静的ファイルをサーバーにキャッシュすることで、サイトの高速化と同時アクセス数の拡張を行います。
キャッシュの対象ファイルは、.css .js .jpeg .jpg .gif .pngなどで、キャッシュの保存期間は2分間です。
Xアクセラレータ Ver.2は、
ver.1に加え、PHPプログラムの処理速度を最大20倍まで向上させられる機能です。
対象となるPHPは、7.4.X、7.3.x、7.2.xです。
サイトによってはアクセラレータを使うと動作がおかしくなる場合があるので、オンにした後は必ずサイトの動作を確認しましょう。
HTTP/2
HTTP/2とは、通信の効率を改善できる機能で、SSLに対応させたホームページの表示速度を大幅に向上させられる新しい通信規格のことです。
HTTP/1では、サーバーへのリクエストを1つずつ処理するため表示がかかっていたものを、HTTP/2では並列で処理を行えるため、複数リクエストに対しサイトの表示を速くできます。
HTTP/2ではサーバーとクライアント間で複数のリクエストを同時に複数処理する仕組みのため、画像やCSSを多用しているサイトで特に効果を発揮します。
常時SSL化をすると自動的にHTTP/2が適用されます。
この機能はオプションで選択するのではなくHTTP/2は標準となっています。
FastCGI
FastCGIとはPHPやCGIによる処理を次回以降は起動を省略し、CPUの負荷を軽減させ、サーバーでの処理を高速化する機能です。
これによって高速化や、プロセスの「起動・終了」に伴うCPUへの負荷を軽減できます。
CGIはリクエストがある度に起動と終了処理が発生します。
そのため、続けて100回リクエストがあれば起動と終了を100回繰り返すことになり効率が悪いです。
FastCGIではこれを改良し、一度起動したプログラムは一定期間メモリ上に展開しておくことで、起動と終了を繰り返すことなく処理でき、結果的に高速化に繋がるというものです。
ブラウザキャッシュ
ブラウザキャッシュとは、ブラウザのキャッシュを利用する設定をし、再びアクセスされた時にキャッシュデータを読み込むことでブログを高速表示させるための機能です。
ブラウザキャッシュの設定は以下の2種類あります。
「全ての静的ファイル」
CSS/JavaScriptを含む全ての静的ファイルに対してブラウザキャッシュ設定を有効にする場合
「CSS/JavaScript以外」
CSS(.css)、JavaScript(.js)を除く静的ファイルに対してブラウザキャッシュを有効にする場合
この機能はブラウザに対し、強力に影響を及ぼす可能性があるため、ブログによっては利用しない方がいい場合もあります。
さらに表示が崩れる場合もありますので、設定後は必ず動作確認をしましょう。
設定を変更してから実際に反映されるまでには最大15分程度かかります。
サーバーキャッシュ
サーバーキャッシュとは、エックスサーバー上にファイルのキャッシュが作成することで、ブログの表示速度・同時アクセス数を大幅に向上させられる機能です。
サーバーキャッシュを有効化すると、WEBサイト上のすべてのファイルをキャッシュして、高速化と同時アクセス数の拡張が行われます。
※ドメイン単位でON/OFFの設定ができます。
※サーバーキャッシュを有効にするとXアクセラレータも有効になります。
OPcache
OPcacheとは、PHPの初回実行時にPHPの内容を最適化した状態でキャッシュしておき、次回以降にそのキャッシュを利用することでCPUの負荷を減らしたり、PHPの高速化を図れる機能です。
この機能は選択して利用するものではなく、エックスサーバーでは標準で搭載されているので設定は不要です。
PHPのバージョン
WordPressのプログラムはPHPというプログラミング言語で動いています。
PHPにはバージョンがあり、最新のバージョンでは高速化が図られています。
エックスサーバーではドメイン単位でPHPのバージョンを変更できます。
※ただし、プラグインによっては最新のプラグインにすると不具合がでる場合もあるので、バージョンを変更する場合は慎重に設定してください。
他社サーバーとの比較
エックスサーバーのライバルとして挙げられるのが、mixhostとConoHa WINGです。
レンタルサーバー各社の表示速度を比較はこちらの記事で解説しています。
速いレンタルサーバーはどれ?おすすめサーバーの表示速度の比較と評判
エックスサーバーの姉妹ブランドとして誕生したシンレンタルサーバーの評判とデメリットはこちらの記事にまとめています。
シンレンタルサーバーの評判と4つのデメリット
エックスサーバーとシンレンタルサーバーの比較はこちら。
シンレンタルサーバーとエックスサーバーの比較・評判と口コミまとめ
エックスサーバーとmixhostの速度比較はこちらの記事で解説してます。
エックスサーバーとmixhostを比較。WordPressブログに最適なサーバーとは
エックスサーバーとConoHa WINGの比較はこちらの記事で解説しています。
エックスサーバーとConoHa WINGの徹底比較。両方使ってみた違い
高速化のまとめ
エックスサーバーにはページの表示速度を高速にするための機能がたくさんあります。
これからブログを始める専門知識がない初心者でも、管理画面から選択をするだけで、表示速度の高速化ができます。
- エックスサーバーの設定を最適化する
- プラグインソフトを活用する
- ブログのテーマを改善する
エックスサーバーの評判はこちらの記事にまとめています。
エックスサーバーの評判と実際の口コミ。デメリットも徹底解説
エックスサーバーよりも更に高速な表示速度を求める方にはmixhostがおすすめです。
mixhostの表示速度についてはこちらの記事で解説しています。
mixhostの高速化。mixhostの表示速度が速い3つの理由