これからWordPressブログを始めるためにサーバーを選んでいると、エックスサーバーとConoHa WING(コノハウィング)のどちらかで迷う方が多くいます。
実際に両方のサーバーを比較してみると、大きな違いはありません。
・両者のメリット・デメリットについて
・お得に申し込む方法について
他の比較記事には書いていない、実際のサイトで測定した結果もお伝えします。
この記事は2022年12月時点の情報をもとに両者の評判やサービスを徹底比較をしてみました。
キャンペーン情報などの最新情報は公式サイトで確認してください。
両サーバーを比較した結論
両者の差はほとんどないのですが、比較した結論は以下の通りです。
→ エックスサーバー
・コスパ重視で、少しでも安くWordPressブログをすぐ始めたい方
→ ConoHa WING
がおすすめです。

ConoHa WINGの特徴や評判はこちらの記事も参考にしてください。
【実体験】ConoHa WINGの評判と3つのデメリット
エックスサーバーとConoHa WINGの比較表
これからWordPressブログを始めるなら、エックスサーバーもConoHa WINGも十分な機能があるのでどちらを選んでも失敗しません。
通常のWordPressブログを作るのであれば、プランはどちらも一番安いプランで十分です。
エックスサーバーの「スタンダード」
ConoHa WINGの「ベーシック」
です。
料金プランの比較
契約期間 | エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
---|---|---|
初期費用 | なし | なし |
3ヵ月 | 1,320円/月 | 1,210円/月 |
6ヵ月 | 1,210円/月 | 1,100円/月 |
12ヵ月 | 1,100円/月 | 911円/月 |
24ヵ月 | 1,045円/月 | 861円/月 |
36ヵ月 | 990円/月 | 660円/月 |
料金は一括で前払いの場合の料金です。
エックスサーバー:1,100円×12ヵ月=13,200円
ConoHa WING:911円×12ヵ月=10,932円


性能(スペック)の比較
・ConoHa WINGは非公開情報がある
以下の表に示した項目以外はすべて共通なので、大きな差はありません。
エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
|
---|---|---|
OS | Linux | Cloud Linux |
vCPU | 6コア 第3世代 AMD EPYC(Milan) | 6コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
データベース | MariaDB 10.5 | MySQL 5.7 |
データセンター | 国内 | 非公開 |
Webサーバーソフト | Apache + nginx | Apache + nginx |
エックスサーバーのOSは Linuxを採用しています。
ディストリビューションなどの詳細については非公開です。
ConoHa WINGのOSは、Cloud Linuxを採用しています。
どちらも有名なOSで一般的なサーバーでよく使われています。
どちらが速いかはOSだけで判断することはできません。
CPUの性能はサーバー全体のパフォーマンスにも影響するので、とても重要なパーツです。
エックスサーバーのCUPは高速化を目指して最新の第3世代 AMD EPYC(Milan)を採用しています。
ConoHa WINGはプランごとのCPUのコア数のみ公開しています。
ConoHaにはvCPUコア数を保証するリザーブドプランもあります。
机に例えると、大きいほど作業がスムーズに行えるように、メモリも多い方がサーバーの処理がスムーズになります。
エックスサーバーのメモリは1,024GBですが、ConoHa WINGのメモリは各ユーザーごとに使える最大の目安です。
どちらも8GBまで他ユーザーの影響を受けずに、安定的なサイト表示速度を維持することができるようになっています。
ブログの作り方によってはMySQLよりMariaDBの方が高速な場合があります。
エックスサーバーは国内にあると公表されています。
ConoHa WINGのデータセンターは非公開なので場所は不明です。
ユーザーがアクセスする場所から近い方が表示速度が若干早くなるので、国内(特に東京)にあると多くのユーザーにはメリットがあります。
ちなみにmixhostはデータセンターを東京にあると明記しています。
突発的にアクセスが大量に集中した場合でも、高速に安定したWebサイト運営ができます。
Apacheは、アクセスのリクエストを順次処理するタイプなので、リクエストの待ちが発生する場合もありますが、nginxは大量のアクセスを同時並行して処理ができるようになっています。
表示速度の比較
比較が難しいので、実際にWordPressを設置して測ってみました。
・選ぶテーマや掲載する内容次第で表示速度は変わる
エックスサーバー


測定用のサイトを設置
どちらも高速なサーバーですが、同じ条件で比較しないと差がわかりません。
できるだけ同じ条件にするため、それぞれのサーバーにWordPressをインストールしてみました。
テーマファイルも同じです。
xserver.w-speed.net/
conoha.w-speed.net/
Google PageSpeed Insightsでの測定結果
それぞれのサイトをGoogle PageSpeed Insightsで計測してみると以下のような結果となりました。


GTmetrixでの測定結果
サイトの表示速度をチェックできるツールとして有名なGTmetrixでも計測してみました。


機能・サービスの比較
エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
|
---|---|---|
データベース容量 | 2GB/個 | 5GB/個 |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 |
自動バックアップ (Web・メール) | 過去14日分 ※ | 過去14日分 |
サーバーマイグレーション | × | 〇 |
モニタリング機能 | 〇 | 〇 |
自動プランアップ機能 | × | 〇 |
簡単インストール機能 | WordPress EC-CUBE PukiWiki | WordPress |
WordPressテーマ提供 | なし | 割引あり |
学割 | なし | あり |
メールマガジン作成 | 〇 | × |
一般的なブログは、1GBも使うことはほとんどないので、両社ともに十分な容量があると言えます。
大容量のデータや大量のアクセスがあると、他のユーザーにも影響がでてしまうので、一応の目安として設定されているサーバーが多いです。
2022年3月からエックスサーバーとConoHa WINGの転送量目安が無制限になりましたので、気にしなくてよくなりました。
万が一、データが消えてしまった場合に復元できるように対策されています。
エックスサーバー、ConoHa WINGともに14日間がバックアップの対象期間です。
ConoHa WINGの自動バックアップ機能と復元方法
エックスサーバーのバックアップ機能と復元方法
マイグレーションによってページの表示速度が早くなることが多いです。
もし負荷がかかっているサーバーに収容されている場合は、マイグレーションをリクエストすることができます。
ConoHa WINGのみサーバーマイグレーションに対応しています。
※ただし、必ず改善されるわけではありません。
CPU、メモリなどそれぞれのリソースの使用状況を、各時間帯の推移グラフで簡単に把握することができます。
仕様状況によって、運営ブログやプログラムの負荷を改善したり、プラン変更をする際の参考情報を得ることができます。
モニタリング機能で監視し、設定した一定の条件に達すると、自動的にプランをアップしてくれます。
これによって、突発的にアクセスが増えてブログがダウンすることを防げます。
エックスサーバーは自動でプラン変更をすることはできません。
必要な事項をフォームに入力して進めるだけで、複雑なWordPressのインストール作業を代行してくれます。
ブログのセットアップをする最初だけ使う機能ですが、初心者にはとても便利な機能です。
もしEC-CUBEなどWordPress以外のCMSを使う予定があれば、エックスサーバーの方が便利です。
エックスサーバーにWordPressをインストールする方法はこちらの記事で解説しています。
エックスサーバーにWordPressをインストールする方法
購入できる有料テーマは
THE SONIC:通常8,580円/年 → 6,578円/年
JIN:通常14,800円 → 14,250円
SANGO:通常11,000円 → 9,900円
THE THOR:通常16,280円 → 14,960円
と4つのテーマです。
ブログにおすすめの有料テーマはこちらの記事で紹介しています。
【2023年版】WordPressブログにおすすめの有料テーマ5選
学生だけでなく教職員の方も利用料金が10%割引になります。
詳しくは公式サイトで確認してください。
グループ内の情報発信や情報共有にも活用できます。
本格的な専用ツールではないので、機能は少な目です。
エックスサーバーのメールの詳細はこちらの記事にまとめています。
エックスサーバーのメール設定方法・WEBメール活用法
サポートの比較
・エックスサーバーのメールは24時間対応
エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
|
---|---|---|
お問合せ方法 | メール 電話 チャット | メール 電話 チャット |
電話・チャット対応時間 | 平日10:00~18:00 | 平日10:00~18:00 |
メール対応時間 | 365日 24時間 | 平日 10時~18時 |
エックスサーバーは電話は平日の営業時間のみの対応ですが、メールでのサポートは24時間対応なので、真夜中にもメールの返信が来ます。
電話やチャットで問合せとして受け付けてますが、その場ですぐに解決できる内容はヘルプページに記載されている程度だと思っておいた方がいいです。

管理画面の比較
一覧に全機能が並んでいるので、全体のイメージがつかみやすいです。

シンプルになっている分、どのメニューがどのページ内にあるのかは各ページを開いてみないとわからないというデメリットもあります。

契約・その他の比較
同じ部分はすべて省略し、違いがある部分のみを表に示しました。
※ただし、WordPressクイックスタートを使う場合はお試し不可。
・ConoHaは1時間単位でお試しもできる。
1時間2円という料金体系があるのはConoHaだけ。
エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
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---|---|---|
無料お試し期間 | 10日間 | なし |
最低契約期間 | 3か月 | 1時間 |
支払方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 ・ペイジー ・コンビニ払い ・翌月後払い(Paidy) | ・クレジットカード ・銀行振込 ・ペイジー ・コンビニ払い ・Amazon Pay ・PayPal ・Alipay ・ConoHaカード |
プラン変更 | 上位への変更は翌月 下位への変更は 契約期限月の翌月 | 即時変更可 |
学割 | なし | 10%割引 |
ConoHa WINGの通常プランの場合のみ1時間単位の課金ですが、WINGパックの場合は最低契約期間が3ヵ月です。
運営会社の比較
・ConoHaはGMOグループ
エックスサーバー![]() | ConoHa WING![]() |
|
---|---|---|
運営会社 | エックスサーバー株式会社 | GMOインターネット株式会社 |
運営歴 | 2003年7月~ | 2018年9月~ |
国内シェア | (230万件) | (40万件) |
何か困ったことがあれば検索をしてすぐに解決策を見つけることができます。
さらに運営歴がダントツに長い分、実績が豊富で安定なサーバー運用を行うためのノウハウが蓄積されています。
エックスサーバーのメリット
ConoHa WINGと比較した場合のエックスサーバーのメリットは以下の3つです。
- 国内シェアNo.1で利用ユーザーが多い
- 無料で10日間試せる
- 料金を月払いにもできる
国内シェアNo.1で利用ユーザーが多い
エックスサーバーは230万サイトで利用されていて国内シェアNo.1の実績があります。
高速なサーバーで機能も十分なのに加え、サポート体制がしっかりしているのでこれまで多くのユーザーに支持されてきた老舗サーバーです。
エックスサーバーの利用者が多いため、何かわからないことがあれば検索すると情報を見つけやすいのがエックスサーバーのメリットです。

無料で10日間試せる
エックスサーバーには10日間の無料お試し期間があります。
無料でサーバーの使い勝手を試すことができ、万が一合わないと思ったら解約できます。
10日間後に継続する場合は、そのまま契約を続けることができるようになっています。
料金を月払いにもできる
エックスサーバーの料金の支払いは月払いにもできます。
通常のサーバーでは、3ケ月や12ヵ月単位で料金を前払いするのが一般的ですが、エックスサーバーはクレジットカードの自動払いにすることで月払いにも対応しています。

エックスサーバーのデメリット
ConoHa WINGと比較した場合、エックスサーバーならではのデメリットを紹介します。
- 出会い系やアダルト系はNG
- プランの変更が柔軟にできない
出会い系やアダルト系はNG
エックスサーバーには出会い系やアダルト系コンテンツを掲載できません。
ほとんどのサーバーはアダルトコンテンツの掲載を禁止しています。
エックスサーバーは特に厳しいので、少しでも規約に触れるような画像を使う場合は規約をよく確認しましょう。
アダルト系コンテンツを含む場合は、mixhostサーバーをおすすめします。
mixhostの特徴はこちらの記事で詳しく説明しています。
【実体験】mixhost(ミックスホスト)の評判と3つのデメリット
プランの変更が柔軟にできない
エックスサーバーのプランを変更する場合は、翌月以降からしか変更できません。
※ConoHa WINGなら管理画面から随時プランの変更ができます。
急にアクセスが増える場合など、プランをアップして対応することが難しいのがデメリットの1つです。
ConoHa WINGのメリット
エックスサーバーと比較した場合の、ConoHa WINGのメリットは以下の3つです。
- WINGパックならドメインが2つ無料
- WordPressのテーマを安く購入できる
- サーバーマイグレーションに対応している

WINGパックならドメインが2つ無料
サーバーの申込み時に独自ドメインの取得もセットにできる「WINGパック」がおすすめです。
サーバー契約中は独自ドメイン2つが永久に無料になり、利用料も期間に応じて割引されます。

WordPressのテーマを安く購入できる
ConoHa WINGには、有料テーマを割引価格で購入できる特典があります。
割引購入ができるテーマは以下の4つです。
THE SONIC:通常8,580円/年 → 6,578円/年
JIN:通常14,800円 → 14,250円
SANGO:通常14,800円 → 14,000円
THE THOR:通常16,280円 → 14,960円
最初から有料テーマを使うことで、デザインにかける時間を短縮することができます。
サーバーマイグレーションに対応している
マイグレーションとは、現在使っているサーバーが混雑している場合、空いているサーバーに移行できる機能のことです。
一般的なサーバーではトラブルが起きたり、障害が発生したりしないと対応してくれない作業ですが、ConoHa WINGの場合はユーザーの希望によりサーバーマイグレーションに対応しています。
ConoHa WINGのデメリット
エックスサーバーと比較した場合、ConoHa WINGには以下の3つのデメリットがあります。
- 無料お試し期間がない
- サポートは平日のみ
- サーバーの運用歴が浅い
無料お試し期間がない
エックスサーバーには10日間の無料お試し期間がありますが、ConoHa WINGではレンタルサーバーの無料お試し期間はありません。
ただし、通常プランであれば1時間あたり2円という時間単位での課金方式なので、24時間で解約した場合でも48円で試すことができます。
どうしても契約前にサーバーの動作を確認した場合は、WINGパックではなく通常プランを利用してみましょう。
サポートは平日のみ
ConoHa WINGではメールの他、電話とチャットでもサポートを受け付けていますがいずれも平日のみの対応です。
特に初心者の方は何か設定を変更したりする作業は平日に行えば、特に問題ではないでしょう。
ちなみにエックスサーバーのメールサポートは土日も含めて24時間365日対応です。
サーバーの運用歴が浅い
ConoHa WINGは2018年からサービスを開始したので、レンタルサーバー業界の中では比較的新しいサービスです。
エックスサーバーに比べサーバーの運用歴が浅いので、突発的な障害が発生したり、対応に不安定な部分があります。


比較のまとめ
エックスサーバーとConoHa WINGサーバーの機能、料金、特徴を比べてまとめると以下のようになります。




利用したユーザーのクチコミ
エックスサーバーもConoHa WINGもユーザーが多く、Twitterにもたくさん口コミが投稿されています。
XserverからconohaWINGへ乗り換えました!
ぶっちゃけ、体感するほどの違いは感じられません。
でも計測値には若干の変化が!モバイルはconohaWINGが速いので、今から契約するならconohaWINGが良いですね😆
・モバイルのみ
←左Xserver conohaWING右→ pic.twitter.com/yADKCYg6I2— やす@新ブログ開設💻 (@yasu_log) January 19, 2021
実は、従来のエックスサーバーのプランで契約している人は最新のスペックが適用されないので、新規に契約したユーザーよりも遅い環境で利用している場合があります。
サーバーの切り替えをすれば、最新の環境に移行できます。
サーバーを「エックスサーバー」から「conoha wing」に変更したのですが、ページの表示が早い気がします🏃♂️
移管は調べながらでかなり苦戦しましたが、やってよかったとしみじみ😭#プログラミング初心者 #駆け出しエンジニアと繋がりたい
— うらの@7桁の開発案件を獲得して崩壊したwebエンジニア (@urano2020) January 20, 2021
ConoHa WINGは早いけどエックスサーバーのほうが早いのは意外だった。
人によるんだろけどエックスサーバーのほうが使いやすい。
なんでみんなConoHa WINGをおすのかな?
— htk (@htknet) June 9, 2022
ConoHa WING を1~2ヶ月試して
・夜間帯だけ異様に遅すぎ(昼1~2秒→夜15秒以上?)
・レスポンスにバラツキがある
・WPの管理画面は、Xserverの新サーバーの方が早いかXserverの新サーバーの夜間の様子を見てみることに
— kenlog (@kenlog_net) January 24, 2021