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パラメータ付きQRコードの作成方法。GA4でアクセスを確認する方法

  • QRコードからのアクセス数を知りたい
  • パラメータを付けてQRコードの効果を測りたい
QRコードからのアクセスがどのくらいあるのかを、パラメータを活用すれば計測できます。

パラメータとは、サイトのURLの最後に付け足す「?utm_source=〇〇&utm_medium=△△」のような文字列のことです。

パラメータを付けたURLでQRコードを作成すると、そのQRコード経由のアクセスを計測できます。

この記事ではQRコードからのアクセス数を測る方法と、アクセス数の確認方法について解説します。

この記事を読むとわかること
QRコード経由のアクセスを確認する方法
GA4で計測できるQRコードを作る方法
GA4でQRコード経由のアクセスを確認する方法
パラメータがついていないQRコードからのアクセスは、GA4のレポートでは区別できません。
あとでどのような分析をするかによって、パラメータを使い分けるのがおすすめです。

QRコードからのアクセスを計測する仕組み

URLにパラメータを付けてQRコードに変換すると、そのQRコードからのアクセスを特定できます。

パラメータが付いたURLからのアクセスは、Googleアナリティクス(GA4)で確認できます。

この方法を使うと、パンフレットやチラシなど、特定のQRコード経由のアクセスやその成果を計測できます。

計測できるQRコードを作成する手順は以下の3つのステップです。

  1. URLにパラメータを付ける
  2. そのURLをQRコードに変換する
  3. GA4でアクセスを確認する

例えば、チラシなどの媒体にそれぞれ個別のQRコードを作ると、どの媒体から訪問したユーザーが成果に繋がっているかを確認できます。

チラシの効果を把握するヒントにもなりますね。

パラメータとは

パラメータ(parameters)とはURLの末尾に追加する文字列(変数)のことです。

通常のURL
www.AAA.com/
 ↓ ↓ ↓
パラメータを付けたURL
www.AAA.com?utm_source=A&utm_medium=B&utm_campaign=C
パラメータを付けたURLにアクセスしても、表示されるページは元のページと全く同じです。

情報収集やデータ分析のために使うパラメータをパッシブパラメータと呼び、開くページの動作には変化がありません。

ブラウザに表示されるページは同じですが、アドレスバーにはパラメータが表示されるため、アドレスを見るとパラメータを付けていることがユーザーにもわかります。

パラメータ付きURLの作成方法

QRコード経由のアクセスを計測できるようにするには、まずパラメータを付けたURLを作成します。

QRコードに変換するURLの末尾に、パラメータを追加します。

パラメータの種類

URLの末尾に追加するパラメータには以下の種類があります。

※は必須のパラメータ
※utm_source:アクセス元の媒体(例:QR, instagram, email)
※utm_medium:流入経路(例:DM, banner, pamphlet)
※utm_campaign:キャンペーン名(例:spring_sale, 2025)

以下、任意のパラメータ
utm_term:キーワード(例:Tshirt,pants)
utm_content:広告のコンテンツ(例:text_ad, image_ad)。

パラメータを付ける方法

パラメータの付け方にはルールがあります。
パラメータを正しく付けないと、計測が正確にできなかったり、分析しづらくなります。

URLにつけるパラメータは自由に作成できます。

Googleが提供している「Campaign URL Builder」というサービスを使うと、初心者でも簡単に作成できます。
参考 Campaign URL BuilderGoogle Analytics Demo&Tool

Campaign URL Builder

website URL【URL】
アクセスするページのURLです。httpsから入力します。

campaign source【参照元】
参照元として識別できる文字列を書きます。
QRコード経由なので「QR」と示すとわかりやすいです。

campaign medium【メディア】
メディア・媒体の種類を示すように入力できます。
ダイレクトメールならDMや、パンフレットならpamphletなど区別できるように媒体に合わせて入力します。

campaign name【キャンペーン名】
上記のメディアの中でも更に細かく区別する時に使うキャンペーンの名前です。
年と月を示す2025-07など任意の文字列でもOKです。
入力項目について解説します。
赤枠で囲った部分は入力が必須の項目です。

全ての項目を入力すると同時に「generated URL」という欄にパラメータ付のURLが表示されます。

このURLを使ってQRコードを作ります。

QRコードの作り方

ブラウザのGoogle Chromeの利用している場合、一番簡単にQRコードを作成できます。

作成したいURLにアクセスした状態で、右クリックをし「このページのQRコードを作成」を選択するだけでQRコードを生成できます。

真ん中に恐竜のマークが付いたQRコードが生成されます。

この方法で作成したQRコードは、デザインや色を変えることはできません。

QRコードのデザインを調整したい場合は、無料のオンラインサービスを使うのがおすすめです。

フォームにURLを入力をするだけで簡単にQRコードを生成でき、生成したQRコードは画像として保存できます。
参考 QRコード作成サイト/無料版

GA4で確認する方法

QRコード経由のアクセスはGA4で確認できます。

GA4の使い方はこちらの記事をご覧ください。
GA4の使い方・GA4でブログを分析する方法

レポートの「集客」→「トラフィック獲得」の画面を開きます。
「セッションのデフォルトチャネルグループ」ごとに表示されている場合、プルダウンの中から「セッションの参照元/メディア」を選択します。

「参照元/メディア」の中に、パラメータで指定した文字が表示されています。

検索で参照元やメディアを絞り込むこともできます。

図のように、どのQRコード経由のアクセスかを把握できます。

さらにこのユーザーがその後にどんな行動をとったのかもアナリティクスで分析できます。

QRコードから訪問したユーザーがコンバージョンしたかもわかるんですね。

パラメータ付URLの活用例

広告媒体ごとの効果測定:
複数の広告キャンペーンで同じURLに誘導する場合、パラメータを付与することで、どの広告が効果的かを分析できます。

イベントでの活用:
イベント告知のQRコードにパラメータを付与することで、どの媒体からの来場者が多いかを分析できます。
イベント会場で配布する資料にQRコードを掲載し、来場者の属性や興味関心を把握できます。

URL短縮サービスの活用:

パラメータを付与したURLは長くなりがちです。
長いURLはQRコードのドットを細かくし、読み取り精度を下げることがあります。

BitlyなどのURL短縮サービスを使って、パラメータ付きURLを短いURLに変換してからQRコードを作成する方法もおすすめです。
URLが短いQRコードの方が、読み取りやすさが向上するからです。

よくある質問

はい。
パラメータを付けてサイトにアクセスすると、ブラウザーのアドレスバーにパラメータがそのまま表示されます。

表示されるページはパラメータを付けていても何もかわりませんが、URLの欄をよく見るとどんなパラメータを付けているのかはわかってしまいます。

QRコードごとに全部別々のパラメータを付けたURLにすることもできますが、あとで計測をする場合のことを想定して分けておくのがおすすめです。

なぜならある程度統一したルールをもってパラメータを付けないと、分析しづらくなるからです。

まとめ

この記事では、QRコードの効果を計測する方法を紹介しました。

パラメータを付けたURLをQRコードに変換する
・計測できるようにURLにパラメータを付けます。
QRコードを使い分けるとメディアごとの成果も測れる
・QRコードがどのような成果につながったかを分析することが重要です。

パラメータを付けたURLは、QRコードだけでなくメルマガの効果測定やリンクの計測にも活用できます。

GA4の初期設定と導入方法はこちらの記事で解説しています。
GA4の初期設定とWordPressへの導入方法・おすすめの設定方法 GA4で外部リンクのクリック数を計測する方法はこちらの記事をご覧ください。
【GA4】外部リンクのクリック数の計測方法とキーイベントの設定方法