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GA4のエンゲージメントとは?エンゲージメント率や時間の目安は?

  • GA4のエンゲージメントとは?
  • エンゲージメント率や時間の目安は?
  • エンゲージメントをページの改善に活かす方法は?

GA4(Googleアナリティクス4)には、ユーザーの行動を評価する「エンゲージメント」という指標があります。

GA4でページを分析するには、エンゲージメントの意味や指標を正しく理解することが重要です。

本記事では、GA4のエンゲージメントの定義や計測方法、ブログ改善への活用法を詳しく解説します。

これにより、ユーザーの関心をより深く把握し、サイトのパフォーマンス向上につながります。

エンゲージメントを正しく理解し、効果的なブログ運営のヒントを見つけましょう。

課題を見つけることで、改善策を考えるきっかけになります。

この記事を読むとわかること
GA4のエンゲージメントとは?
エンゲージメントの確認方法
エンゲージメントの目安
記事のエンゲージメントを高める方法
15年以上アナリティクスを使っている私が、GA4初心者向けに解説します。

エンゲージメントとは

GA4でのエンゲージメントとは、ユーザーがサイト上で行う価値ある行動のことです。

エンゲージメントは、ブログと読者との関係を表す指標です。

一般的に「エンゲージメント」は「婚約」や「誓約」などを意味しますが、GA4では「つながり」や「関係」を意味します。

ページごとのエンゲージメントを確認することで、読者の行動をより深く理解できます。

一般的に、エンゲージメント率が高いページは良いページとされています。

アクセス数だけでなく、エンゲージメント数も増やしたいですね。

エンゲージメントの定義

GA4では、次のいずれかの行動があった場合を「エンゲージメント」と定義しています。

  • 10秒以上の継続
  • キーイベントの発生
  • ページビューが2以上発生

ページが10秒以上見られていなければ、エンゲージメントにならないということですね。

エンゲージメント率の定義と計算方法

エンゲージメント率とは、エンゲージメントが発生したセッションの割合を示す指標です。

エンゲージメント率の計算式

エンゲージメント率=エンゲージのあったセッション ÷ すべてのセッション数

ページの改善に役立つエンゲージメントとは

ページ改善にエンゲージメントを活かすには、次の2つの指標をチェックするのがおすすめです。

エンゲージメント率

エンゲージメント率とは、「エンゲージメントのあったセッション数」を「すべてのセッション数」で割った数値です。

一般的に、エンゲージメント率が高いページは、質の高いページと評価されます。
ページごとのエンゲージメント率を比較し、数値が低いページから優先的に改善しましょう。

ページの文字数が少なかったり、リンクが少ないと、エンゲージメント率が下がりやすくなります。

具体的には、エンゲージメント率が高いページと低いページを比較して、なぜエンゲージメント率が低い理由を分析することが大切です。

平均エンゲージメント時間

平均エンゲージメント時間とは、ユーザーがブログサイトを訪問してページを”実際に画面が表示されていた時間”のことです。

実際に画面が表示されていた時間”なので、別のタブで開かれていたり、バックグラウンドで表示されている間はカウントされません。

読者が離脱するまでの総エンゲージメント時間を、ユーザー数で割ると平均エンゲージメント時間が算出されます。

従来のアナリティクスにあった「平均ページ滞在時間」に近い指標です。

GA4で見るべき指標一覧はこちらの記事で解説しています。
GA4で見るべき指標一覧・ディメンションとの違いは?

GA4のレポートでエンゲージメントを確認する方法

GA4のエンゲージメントに関するデータは、レポートの「ライフサイクル」→「エンゲージメント」の中にある各種ページで確認できます。

記事ごとの平均エンゲージメント時間を確認する方法

GA4で記事ごとの平均エンゲージメント時間を確認する方法を紹介します。

レポートの中から「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。

標準ではページのタイトルごとに表示されていません。

「ページパスとスクリーンクラス」というプルダウンの中から「ページタイトルとスクリーン名」を選択するとページのタイトルが表示されます。

ページごとの「平均エンゲージメント時間」を確認できます。

1秒単位でわかるんですね

エンゲージメントを確認する方法

レポートをカスタマイズして他の指標も並べられます。

画面右上の鉛筆マークをクリックします。

レポートに表示するデータをカスタマズする画面が開くので、指標の欄を開きます。

表示させたい指標と順番を指定できます。


エンゲージメントに関する指標は
・エンゲージメントのあったセッション数
・平均エンゲージメント時間
・エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり)
・エンゲージメント率
・セッションあたりの平均エンゲージメント時間
などがあります。

エンゲージメントを増やす具体的な方法

サイトのエンゲージメント率やエンゲージメント時間を増やすには以下の4つの方法がおすすめです。

エンゲージメントを増やす方法
  • リード文を改善する
  • 関連記事へのリンクを設置する
  • 読みやすい記事にする
  • ページの表示速度を速くする

リード文を改善する

ページの冒頭にあるリード文の改善をすると、エンゲージメントを増やせます。

最初に読むリード文(誘導文)が魅力的だと、エンゲージメントにつながりやすくなります。

リード文には、読者の共感を呼ぶ内容や記事の結論、読むメリットなどを盛り込むのがおすすめです。

エンゲージメントしない(10秒以上ページを閲覧していない)ということは、リード文に問題がある可能性が高いです。

関連記事へのリンクを設置する

関連する記事への内部リンクを配置することによって、エンゲージメント率が高くなります。

文字数が少ない記事でも、別の記事へ遷移してもらえれば、エンゲージメントを獲得できます。

記事の内容に関連する内部リンクを、できるだけ設置しましょう。

2ページ以上を閲覧してもらうってことですね。

読みやすい記事にする

記事をしっかり読んでもらえると、エンゲージメント率や平均エンゲージメント時間が向上します。

文字だけでなく、画像や装飾を活用して、読みやすさを工夫しましょう。

10秒以上滞在してもらうようにするんですね。

ブログ記事を読みやすくするコツはこちらの記事で解説しています。
読まれるブログ記事の書き方と記事を読みやすくするコツ

ページの表示速度を速くする

ページの表示速度を改善すると、エンゲージメント率が向上します。

なぜなら、ページの表示速度が遅いと、ファーストビューが表示される前に、ユーザーが離脱してしまう可能性があるためです。

ページの表示速度は読者にとって重要なので、表示速度が速くなるように工夫しましょう。

WordPressの表示速度を改善する方法はこちらの記事で解説しています。
WordPressブログの表示速度を高速化する簡単な方法

エンゲージメントに関するよくある質問

平均エンゲージメント時間は、記事の文字数によって時間がかわります。
個人差や文章の内容の難易度によって違いはありますが、
一般的に人が字を読む速度は、1分あたり約300~500文字程度と言われています。

例えば、1,000文字の記事なら、平均エンゲージメント時間は約2分が目安です。

文字だけでなく、グラフやイラストなどの画像を効果的に配置するのがおすすめです。

エンゲージメントを達成したセッションの割合がエンゲージメント率で、達成しなかったセッションの割合が直帰率です。

エンゲージメント率と直帰率は反対の指標です。
たとえば、直帰率が100%のページは、エンゲージメント率が0%となります。

従来のユニバーサルアナリティクス(UA)では、「滞在時間」という指標がありました。

滞在時間と平均エンゲージメント時間の大きな違いは、「非アクティブな時間」を含めるかどうかです。

滞在時間:
ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでのすべての時間を含みます。
ユーザーが別のタブを開いたり、画面を放置したりする時間も含まれるため、実際の使用時間を正確に反映していないことがあります。

平均エンゲージメント時間:
ユーザーが実際にサイトやアプリを使用している時間のみ計測されます。
そのため、ユーザーのエンゲージメントをより正確に把握できます。

インスタグラムやツイッターなどのSNSにもエンゲージメントに関する指標があります。
SNSごとにエンゲージメントの定義が異なるので、GA4のエンゲージメントとは比較できません。

まとめ

ページを評価をエンゲージメントで測る
ブログ記事を改善するには、エンゲージメントを確認すると問題を発見するヒントになります。
記事ごとのエンゲージメント率を比較し、なぜ違いが生じているのかを分析してみましょう。
エンゲージメントが少ない記事はリライトをして改善すべき
エンゲージメントが少ないという問題を発見できれば、解決する方法を考えられます。
リライトする記事の優先順位を決めやすくなります。

GA4を使ってブログ記事を改善する方法はこちらの記事にまとめています。
GA4を使ってブログを改善する方法と使い方

GA4で外部リンクのクリック数を確認する方法はこちらをご覧ください。
GA4で外部リンクのクリック数を計測する方法・キーイベントの設定方法

GA4の見るべき指標はこちらの記事で解説しています。
GA4で見るべき指標一覧・ディメンションとの違いは?

特定のページをキーイベントに設定する方法はこちらの記事で紹介しています。
GA4でサンクスページ到達をキーイベントに設定する方法【一番簡単】